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長引く咳は「心臓房弁膜症」が原因かもしれない

長引く咳は「心臓弁膜症」が原因かもしれません。しかも心臓の病気である心臓弁膜症は健康診断の心電図検査で見つからない病気です。早期発見のポイントを具体的な症例を見ていきましょう。『主治医が見つかる診療所』の「心臓病の発見法」で紹介されていました。



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長引く咳は「心臓房弁膜症」が原因かも


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長引く咳で受診すると心臓弁膜症

神奈川県に住む42歳の主婦はこれまで大きな病気をしたことがなく、健康には自信を持っていました。毎年の健康診断も指摘を受けたこともありません。

この女性の心臓に異常が見つかったのは3年前の8月。咳が止まらないという状態が2週間ほど続きました。しかし、長引く咳のため病院を受診すると、医師から専門病院での診察を勧められました。そして専門医に駆け込んで診断された病名が「心臓弁膜症」です。

心臓には4つの弁があり、閉じたり開いたりすることで血液を一定方向へ流しています。しかし、この女性の場合は「僧帽弁」が完全に閉じていて、心臓に入ってきていた血液が逆流していたのです。

この女性は、心臓の止めて行う大手術を敢行。ダメになってしまった僧帽弁を補修し、人工リングを使って血液の逆流を防ぎました。


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長引く咳の原因を見分けるポイント

この心臓弁膜症の特徴が長引く咳です。心臓から逆流した血液が肺がうっ血し、空気が入るスペースをどんどん侵食。結果として、咳込んだり、息苦しくなったりする症状が長く続くのです。

長引く咳が心臓弁膜症かを見分けるポイントは、体を横にすると一段と咳や息苦しさが悪化するかどうか。体を横にすると肺のうっ血がよりひどくなるため、一段と呼吸がしにくくなります。心臓弁膜症の可能性が高いでしょう。

長引く咳の原因である心臓弁膜症は、むくみで早期発見できます。とはいえ、夕方の足のむくみや朝の顔のむくみは心配ありません。怖いのは、朝になっても一晩寝ても足がむくんでいたり、夕方になって1日たっても顔のむくみがひかない場合です。それは心臓弁膜症の兆候かもしれません。

■『主治医が見つかる診療所』
【心臓病の発見法】

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