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家族性高コレステロール血症は動脈硬化が進行

家族性高コレステロール血症の国内の患者は数十万人と見られていますが、医師や患者の病気に対する認知度が低いため、見過ごされているケースが多くあります。しかし、家族性高コレステロール血症は若いうちから動脈硬化が進む病気。早期の診断と治療が重要となります。



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家族性高コレステロール血症は動脈硬化が進行


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家族性高コレステロール血症とは

家族性高コレステロール血症とは、生まれつき悪玉とよばれるLDLコレステロールが肝臓で十分に分解されない病気。若いうちから動脈硬化が進んで、心筋梗塞や狭心症の危険性が高まります。

家族性高コレステロール血症の診断基準は、次のうち2つ以上が当てはまる場合。「LDL値が180以上」「手足などに黄色腫か皮膚結節性黄色腫がある」「2親等以内に家族性高コレステロール血症か、男性なら55歳未満、女性なら65歳未満で心筋梗塞などをおこした人がいる」です。

家族性高コレステロール血症は、年齢を重ねるほど心筋梗塞などのリスクが高くなる病気。このため、早期の診断と治療が重要となります。


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家族性高コレステロール血症の確率

しかし、患者や医師の家族性高コレステロール血症の認知度が低いのが現状。LDL値が薬で一定程度は下がることなどから、見過ごされている面があるのです。家族性高コレステロール血症で診断されているのは1%以下ともいわれます。

日本動脈硬化学会は診療指針で、家族性高コレステロール血症の患者については、LDL値の目標値を健康な人よりも厳しい100未満にするよう求めています。診断されるまでにLDL値の高い状態が長く続いており、動脈硬化が進んでいるためです。

家族性高コレステロール血症の患者が見つかれば、その血縁のある人にも患者がいる可能性があります。夫と妻のどちらかが患者の場合、その子どもは50%の確率で、家族性高コレステロール血症になるのです。

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