大腰筋を仰向けになって実際に指先で触る方法

大腰筋は、上半身と下半身をまたがった唯一の筋肉。スポーツなどの運動能力において、大腰筋はとても重要な役割を果たします。とはいえ、大腰筋は意識しにくいインナーマッスル。そこで、大腰筋を仰向けになって実際に指先で触る方法を紹介しましょう。

大腰筋はもっとも使われていない筋肉

大腰筋の基本的な役割は大きく4つあります。「太ももを上げる」「上体を起こす」「背骨を支える」「骨盤のバランスを整える」というものです。どれも重要な役割ばかりです。

しかし、大腰筋はもっとも使われていない筋肉でもあります。たとえば、太ももを上げる動作には、大腰筋を含めてぜんぶで9つの筋肉が関与。そのほとんどはアウターマッスルです。私たちはふだん、意識しやすいアウターマッスルするばかりを使って足を上げています。

ところが、解剖学的には太ももを上げる役割は大腰筋が主導筋。そのほかの筋肉は、大腰筋を助けるサブの筋肉のはずなのです。何かの拍子につまずいてしまうのは、ふだんから大腰筋を使うように意識していないからでしょう。

とはいえ、大腰筋があるのは大腸のあたり。体のもっとも深い部位になります。意識しにくいのも仕方ありません。しかし、そんな大腰筋を実際に指先で触る方法があるのです。

大腰筋を指先で触る方法は、両ひざを立てて仰向けになって行います。腰骨の出っ張りとおへそのちょうど中間あたりに人差し指と中指を置いてください。そして、息を吐きながら指を深く沈めていくのです。

何回か繰り返すと、深いところに筋肉を感じられるはず。筋肉を感じたら、足の裏を床につけたまま、ひざを少しだけ頭のほうへ引いてみましょう。このとき硬くなった筋肉が大腰筋なのです。