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NASH(ナッシュ)で酒を飲まないのに肝臓が悪化

お酒が一滴も飲めないお笑い芸人・サンドウィッチマンの2人。肝臓には絶対の自信を持っていました。しかし、検査の結果はレッドカード。2人の肝臓に何がおこっているのでしょう? じつはNASH(ナッシュ)という病気が疑われるのです。『駆け込みドクター!』で紹介されていました。



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NASH(ナッシュ)で酒を飲まないのに肝臓が悪化


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NASHは肝臓内に中性脂肪が蓄積

検査の数値を見てみると「ALT」の値が伊達さんが52、富澤さんが77という数字。基準値は「5~30」といわれています。このALT値が上がるのは、肝臓の細胞が壊れているとき。50以上だと医療機関を受診したほうがよいといわれています。

また、ALT値の異常が続くと肝臓がんの発生リスクも上がるのです。肝臓がん発生の危険度は、ALT値が29以下を「1」とすると、30~60で「6.5倍」、70~99で「60.5倍」にもなります。

この2人は「NASH」という病気が疑われます。これは「Non-Alcoholic SteatoHeaptitis」の略。日本語でいうと「非アルコール性脂肪肝炎」になります。アルコールをほとんど飲まない人の肝臓内に、中性脂肪が異常に蓄積することでおこる肝炎です。


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NASHは肝臓がんに進行するリスク

肝臓はアルコールによる障害が多いと思われがち。しかし「アルコール性肝障害」の患者数が「約250万人」のところ、NASHの患者数は「約400万人」です。しかも、放っておくと大変なことになります。

NASHは「肝硬変」「肝臓がん」に進行するリスクが高いのです。患者数は圧倒的に男性が多いですが、近年は女性の患者も増えています。とくに50歳を超えると患者数が急増。進行も男性よりも早いといわれています。

NASHの予防策は「体重を減らすこと」。体重を減らすだけで危険性は激減します。ただし、急激な減量はNASHを悪化させる可能性があるので要注意です。また、鉄分を多く含む食事やサプリメントはNG。肝臓に鉄分が付いて、肝臓の機能を悪化させるのです。減量に勝るNASH治療法はありません。

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