良性発作性頭位めまい症の発生場所で違う治療法
良性発作性頭位めまい症は一定の順序で頭を傾けたりすることで、自分で治療できることで知られています。ただし、良性発作性頭位めまい症は、めまいの原因となる耳石のかけらの入り込む場所によって治療法が違っているもの。良性発作性頭位めまい症のおこる仕組みについて詳しく見ていきましょう。
良性発作性頭位めまい症の特徴
人間がまっすぐ立っていられるのは、体がうまくバランスをとってくれているからです。体のバランスをとる機能は平衡機能と呼ばれます。この平衡機能で重要な役割を果たしているのが耳の奥の内耳にある三半規管と耳石器です。
この内耳の耳石器から耳石が剥がれて、三半規管に入り込むことでおこるめまいが良性発作性頭位めまい症。耳が原因でおこるめまいのうち、もっとも患者数の多い病気になります。
良性発作性頭位めまい症の特徴は、寝返りなどの頭を動かす動作でめまいがおきること。また、めまい自体は数秒から数分で治まることが多いことも特徴です。吐き気や嘔吐を伴うこともありますが、難聴は耳鳴りはありません。
良性発作性頭位めまい症の治療
良性発作性頭位めまい症を治療するには、三半規管に入り込んだ耳石を取り除かなければなりません。取り除くといっても外科的手術ではなく、一定の順序で頭の向きを変えることで、三半規管から耳石を出していきます。
ただし、良性発作性頭位めまい症の治療法は発生場所で違っているもの。三半規管は「前半規管・外側半規管・後半規管」から構成されています。それぞれが90度の角度で傾いていて、X軸・Y軸・Z軸のように三次元的な回転を感知する仕組みです。
このうち、耳石が入り込むのは外側半規管と後半規管。これがそれぞれ右耳と左耳にあります。すなわち、良性発作性頭位めまい症には4つの発生場所があり、それぞれ治療法が異なっているのでした。
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