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40代からの医療情報…現役看護師が監修

泉アキ「乳がん」見つかったのは偶然だった

かつて「乳がん」を経験した泉アキさん。健康にも自信があったため、がん検診を受けたことは一度もありませんでした。そのがんが見つかったのは、ちょっとした偶然の出来事がきっかけです。『主治医が見つかる診療所』で紹介されていました。



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泉アキはステージⅡの乳がんだった

それはいまから1997年秋。当時47歳のアキさんは、結婚して25年になる夫とベッドで休んでいました。異変を感じたのは、そろそろ夜も明けようというころ。アキさんが無意識に胸を触っていると、その指先にいままで一度も感じたことのない違和感を感じたのです。

アキさんが感じ取ったのは、左乳房の下にある2.5cm大のピンポン玉のようなシコリでした。痛みはまったくなかったといいます。若いころから大きな病気の経験がなかったというアキさん。それまで自覚症状はまったくなく、健康にも自信があったため、がん検診を受けたことは一度もありませんでした。

精密検査の結果、胸のシコリは「ステージⅡ」の「乳がん」と判明。手術は乳がんと判明した1か月後です。このとき、直径2.5cmのがんの部分とその周囲、左乳房の4分の1を切除しました。さらに、転移の可能性があるため、脇の下のリンパ節も合わせて切除。およそ3時間の手術で、目に見えるすべてのがんを取り除きました。


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手術から9年目に新たにがんができた

しかし、体の中には目に見えないがんのある可能性が…。アキさんの場合、女性ホルモンで成長するタイプであったため、女性ホルモンの分泌を抑える治療も開始します。手術から1か月後には、無事に退院しました。

一般的にがんは、治療を終えてから5年間、再発や転移がなければ治ったと診断されます。退院後は半年に1回の乳がん検診を受け、さらに日ごろから自分でボディチェックを実施。そして、再発も転移もなく5年間が経過したのです。

ところが、手術から9年目の2006年1月、手術を受けた左胸ではなく、今度は右乳房にシコリを感じました。それは、前回のがんが再発や転移したものではなく、新たにできたがんでした。


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乳がんの進行は1年でおよそ2倍

通常、乳がんの進行は1年でおよそ2倍になります。アキさんに見つかった今度のがんの大きさは約4cm。前回の手術から9年もたった安心感から、日ごろボディチェックがおろそかになっていたのです。

今度の手術ではがんの部分が大きかったため、周囲も含めて右乳房の2分の1を切除。同時にリンパ節も切除しました。手術後はがんの再発や転移を防ぐための放射線治療を40日間、さらに抗がん剤治療を1年間行いました。

そして、最後の手術から8年、いまではすべての治療が終了。現在は日ごろのボディチェックと半年に1回のがん検診を欠かさないといいます。

■2月3日放送『主治医が見つかる診療所』
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