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低出生体重児は脳卒中や糖尿病になりやすかった

医学の進歩で、体重が少なくても栄養を十分に取れば健康に育つようになりました。このため、低出生体重児に問題があると意識しにくいのが現状です。しかし、実際には低出生体重児は病気リスクが高まることがわかってきました。「小さく産んで大きく育てる」はリスクを伴うのです。



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低出生体重児は脳卒中や糖尿病になりやすかった

低出生体重児は脳卒中の関連性

低出生体重児だと将来、病気になるリスクが高まるという考え方は「DOHaD説」と呼ばれています。日本語では「生活習慣病胎児期発症起源説」です。ヨーロッパなどで研究が進んでいますが、日本でも関連を指摘する研究結果が出始めました。

国立循環器病研究センターなどは、大阪府吹田市に住む40~69歳の男女約1,200人を対象に、出生時の体重と心血管疾患になるリスクとの関係を調査。母子手帳などの記録を手がかりに出生時の体重を3段階に分けたところ、低体重であるほど男性でコレステロール値が、女性で血圧がいずれも高かったのです。

ほかの研究でも、低出生体重児は脳卒中や糖尿病などの関連性も指摘されています。このため、大人も生まれたときの体重は知っておいた方がよいかもしれません。出生時の体重が少ない場合、病気になるリスクが高いことを知ったうえで、生活習慣を改善するとよいでしょう。

低出生体重児の病気になるリスク

DOHaD説の考え方を医療現場に積極的に取り入れるべきだという意見もあります。発症前に病気の危険を見つけ出して予防策を講じる先制医療は、日本が目指す健康長寿社会の実現につながるからです。

つまり、健康診断などで異常が見つかってから治療するのでは遅すぎるということ。受精してから死ぬまで健康に気をつける、生涯を通じた取り組みが注目されています。

日本では「小さく産んで大きく育てる」といわれてきました。これは妊娠・出産の負担に配慮した言葉です。しかし、妊産婦の死亡率は低くなっているのが現状。低出生体重児が将来、病気になるリスクも頭に入れておくべきでしょう。

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