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赤ちゃんの体重が少ないと病気リスクが上がる

赤ちゃんの体重が少ないと病気になるリスクが高いとするのが「DOHaD説」です。これは英語の「Developmental Origins of Health and Disease」の略。日本語では「生活習慣病胎児期発症起源説」となります。赤ちゃんの体重が少ないと病気リスクが上がる理由を見ていきましょう。



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赤ちゃんの体重が少ないと病気リスクが上がる

低体重で生まれた赤ちゃんは肥満に

DOHaD説は、イギリスのバーカー博士が1980年代後半に提唱しました。イギリスの一部地域のデータをもとに、赤ちゃんの体重と成人後に心疾患で死亡する割合との関係を調査。すると、体重が少なくなるにつれて心疾患の死亡率が上昇していたのです。

第2次世界大戦末期のオランダで、飢餓に見舞われたときに生まれた赤ちゃんのデータも、よく引き合いに出されます。飢餓によって低体重で生まれた赤ちゃんは、成人後に肥満になる割合が高かったのです。

赤ちゃんの体重が少ないと、なぜ病気のリスクが高まるのでしょうか。これは遺伝子の働きが関係すると考えられています。

赤ちゃんの体重が少ないと倹約型に

すなわち赤ちゃんの体重が少ないと、遺伝子が栄養をできるだけ体内で維持しようとする倹約型に変化。出生後に肥満などになりやすくなるわけです。最近は動物実験などから、遺伝子の働きが変わる「エピジェネティクス」が関わっている可能性も指摘されています。

海外では、この説に基づいた医療政策も進行中。スウェーデンやノルウェーでは健康な次世代を残すため国を挙げて取り組んでいます。

実際には、学校教育を通じて知識を深めたり、長期の調査を実施。健康問題とともに、医療費増大につながる可能性もあるからです。一方、日本では社会的な認知度が低く、本格的な調査も進んでいないのが現状です。

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