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鉄欠乏性貧血の潜在的な患者数は日本女性の6割

血液を調べればいろいろな病気の兆候がわかります。なかでも女性の血液を調べて多いのが「鉄欠乏性貧血」です。血液検査の結果から鉄欠乏性貧血の発症原因を探る方法を紹介します。『主治医が見つかる診療所』の「血液ドックスペシャル第4弾」で紹介されていました。



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鉄欠乏性貧血の潜在的な患者数は日本女性の6割


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鉄欠乏性貧血と診断された

まずは「鉄欠乏性貧血」と診断されたママタレント・坂下千里子さんの血液検査の結果を見ていきましょう。ヘモグロビンの基準値は12.0g/dl以上ですが、坂下さんの場合は10.5g/dlと下回っていました。

血液検査でよく目にするヘモグロビンは、酸素を体の隅々に運ぶ、いわば酸素の運搬係。ヘモグロビンの量が少なくなると、体が酸素不足に陥ってさまざまな障害が引き起こされます。

体内の鉄分量を表す血清鉄は、女性の平均値が40mmg/dl以上のところ、坂下さんは18mmg/dlと半分以下。これでは完全に鉄分不足です。体の中の鉄分はヘモグロビンを作る大切な材料。つまり、坂下さんの血液は鉄分が足りないために、ヘモグロビンが十分に作られていない状態です。


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鉄欠乏性貧血の原因は3つ

こうして診断された病名が鉄欠乏性貧血。その名のとおり鉄分の不足によっておこる貧血のことです。鉄欠乏性貧血の潜在的な患者数は、日本の女性の約6割にも上るといわれています。

鉄欠乏性貧血の原因は3つ。1つは栄養不足で、食べる量が少ないから鉄分が少ないというケースです。2つめは生理の量が多いケース、3つめは胃潰瘍や大腸ポリープなど胃や腸から出血しているケースです。

今回の坂下さんの鉄欠乏性貧血の原因は生理の量が多いと考えられます。この場合、婦人科でただ生理の量が多いだけなのか、子宮筋腫や子宮内膜症などの病気があって多いのかを調べなければなりません。

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