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認知症予防に「役立つこと」40代から始めるべし

最近の研究によって、糖尿病や高血圧といった生活習慣病と認知症が密接に関連していることがわかってきました。はたして、認知症予防に役立つこととはどんなことなのでしょう? 実際の研究結果を見ながら、どんな項目が認知症の予防に影響を与えるか紹介していきます。



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認知症予防に「役立つこと」40代から始めるべし


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認知症予防に役立つこととは?

アメリカの国立保健研究所は2010年、以下の項目を認知症予防に役立つ可能性があると提唱しています。

【認知症予防に役立つこと】

  • 運動の習慣
  • 果物と野菜の多い食事
  • 社会交流と知的な活動
  • 2型糖尿病の管理
  • 高血圧や高脂血症の改善
  • 適正体重の維持
  • 禁煙
  • うつ病の治療

福岡県久山町の住民を対象にした九州大学の調査では、65歳以上の住民に占める認知症の割合は1985年に6.7%だったものが、2005年には12.5%、2012年には17.9%と急増。高齢化の進行を超えるペースで認知症の人が増えていました。


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認知症のリスクを運動が約4割下げる

研究チームは、60歳以上の住民1,017人を1988年から15年間追跡調査。すると糖尿病の人は、認知症になるリスクが健康な人の「1.7倍」高かったのです。同様の追跡調査で、40~64歳の中年期に高血圧の人は、認知症になるリスクが「1.7~1.9倍」だったといいます。

喫煙については、タバコを吸う人は吸わない人より認知症になるリスクが約「2倍」高かったとか。さらに吸っていても禁煙することで、リスクが下がる可能性も示されました。

欧米や久山町の研究結果をまとめて解析した別の研究では、運動が認知症のリスクを約4割下げるとか。九州大学の助教授は「ライフスタイルが認知症に影響している可能性は高い。40代から生活習慣病は増えるので、早めの対策が重要」と指摘しています。

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