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立ちくらみの原因にもなる「隠れ低血圧」とは?

血圧というと、高血圧ばかり気にする傾向があります。しかし、血圧が低くなりすぎることもよくありません。血圧が低くなりすぎていることが、立ちくらみの原因になることもあります。立ちくらみの原因にもなる「隠れ低血圧」について詳しく見ていきましょう。



立ちくらみの原因にもなる「隠れ低血圧」とは?


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そもそも血圧は変動が激しいもの

隠れ低血圧とは、あるとき血圧が急激に大きく下がる人のこと。ふだんの血圧が正常でも高血圧気味でもなるため、気づかない人が多いといいます。そもそも血圧は、すごく変動が激しいものなのです。

実際、プロゴルファーの血圧の変化を測定してみました。当初の血圧は「93の74」と低めの数値です。まず2~3分、打ちっぱなしをすると、体を動かすことで血圧は「117の76」に上昇しました。

続いてパター練習。緊張しないというロングパットの練習では「82の61」でした。ところが、苦手なショートパットのパター練習では「145の69」に上昇。血圧はさまざまな状況や心身の変化と連動し、数分単位で大きく変動しているのです。


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立ちくらみの原因は隠れ低血圧かも

血圧は数秒でポンと上がって、約1分以内に元に戻るという動きを繰り返しています。ただし、これは人間が生きていくために必要な現象。急な敵に襲われたときにすぐに動き出すためには、血圧の急上昇が必要なのです。

そして、上がった血圧は通常はゆっくり下がっていくところ、急激に大きく下がるのが隠れ低血圧。急激に血圧が下がってしまう原因は、血圧を調整する役割を持っている自律神経のバランスの乱れにあります。

高齢者になると、自律神経自体が歳をとることに加えて、血管が硬くなって反応が鈍くなることから隠れ低血圧になりやすくなるのです。若い人でも徹夜明けや飲んだ翌日などは、隠れ低血圧になりやすくなります。

そして、隠れ低血圧の典型的な症状が、血圧が急激に下がっておこる立ちくらみというわけ。あなたの立ちくらみの原因も、隠れ低血圧にあるかもしれません。

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