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呑気症の治療は歯を離すことの意識づけがカギ

呑気症の原因は、空気を飲み込む頻度が多いことにあります。それでは、空気を飲み込む頻度をを減らすにはどうすればよいでしょう? 呑気症治療のポイントは歯を離すことを意識づけすることにあります。そこには、物理的なアプローチと心理的なアプローチがあるのでした。



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呑気症の治療は歯を離すことの意識づけがカギ


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呑気症治療の物理的なアプローチ

呑気症の患者の多くはかかりつけの医療機関で「気にしすぎ」「原因はストレスなので趣味を見つけて発散しましょう」などといわれ、長く不調に苦しむ場合が多いのが実情です。

呑気症の治療に歯科では「スプリント」と呼ぶ器具を作り、日中や夜間に歯にかぶせます。上下の歯にすき間を空けて、食いしばる行為を意識させるのです。いわば呑気症の物理的なアプローチといえるでしょう。

これだけで胃腸の不快感がなくなり、頭痛などの症状も改善する例が多いとか。歯にかぶせる器具以外にも、日ごろから舌先を前歯の裏において口の中に空間を作るといった方法もあります。


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呑気症治療の心理的なアプローチ

呑気症には心理的なアプローチも効果的です。無意識のかみしめを防ぐため、鏡やリモコンなどよく目にする場所に「歯を離す」などと書いた貼り紙をします。

こうして歯を離すことを心がけることで、首や肩、顎の筋肉を緊張させたり緩めたりし、緊張を意識できるようにするわけです。不安や緊張、気持ちの落ち込みが強い場合は、抗不安薬や抗うつ薬などを処方する場合もあります。

実際、急にゲップが増えたため心療内科を受診して胃腸薬などを飲んでも効果がなく、症状を自覚して10年後に歯科で治療を始めたところ、数日でゲップの量が減ったという事例も…。呑気症は医療関係者の間で認知度を高めるのが課題といえるでしょう。

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