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褐色脂肪細胞に似たベージュ細胞を手に入れる

脂肪細胞といえば体脂肪を溜め込みむダイエットの敵というイメージです。しかし、同じ脂肪細胞でもエネルギーを消費する、ダイエットに役立つ脂肪があります。それが「褐色脂肪細胞」。褐色脂肪細胞を刺激して効率的にエネルギーを消費すれば食べても太らない体が作れるのです。



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褐色脂肪細胞に似たベージュ細胞を手に入れる


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褐色脂肪細胞は体脂肪を分解して熱に

人間は体温を一定に保つ恒温動物です。人間は通常、筋肉で発熱して体温を維持しています。寒いときに体が震えるのは、筋肉が熱を出すためです。しかし、赤ちゃんは筋肉が未発達なため体温を保つことができません。

そこで登場するのが褐色脂肪細胞です。赤ちゃんは体を震わせずに褐色脂肪細胞が熱を作り出して、体温を維持しています。褐色脂肪細胞は、冬眠中に体温を一定に保つ冬眠動物にも豊富に存在しているものです。

つまり褐色脂肪細胞は、通常の脂肪細胞とは逆に体脂肪を分解して熱に変えるもの。通常の脂肪細胞は白いことから白色脂肪細胞とも呼ばれますが、褐色脂肪細胞は鉄を含んで茶色になっているためこう呼ばれています。


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褐色脂肪細胞の刺激でエネルギー消費

とはいえ、褐色脂肪細胞は大人になると大半は減少してしまうもの。しかし、一部が首すじやわきの下、肩甲骨の周り、心臓の周辺に残っている人がいるのです。食事をして首すじやわきの下、背中が暑くなる人は褐色脂肪が元気な証拠。基礎代謝が高く、食べてもあまり太らないタイプです。

この褐色脂肪細胞を刺激すれば、効率的にエネルギーを消費することができます。刺激を与える一番の方法は、その部分を冷やすことです。実際にはお風呂のときに、冷水を首筋やわきの下、肩甲骨付近に当てるとよいでしょう。温水と冷水を交互に当てると、褐色脂肪細胞をより活性化させられます。

褐色脂肪細胞が減少してしまっても、白色脂肪細胞を褐色脂肪細胞に似たベージュ細胞へ変えることも可能です。ベージュ細胞へ変えるのに役立つのは運動。筋トレやジョギングなどで強めの刺激を与えると、白色脂肪細胞がベージュ細胞へと変化するのです。

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