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臭玉は食べかすではなく扁桃で繁殖した細菌の塊

臭玉は、うがいなど何かの拍子に口からぽろっと出てくる白い米粒のような塊。臭玉はつぶして臭いをかぐと、びっくりするほどのクサイ臭いを発します。この臭玉の正体は食べかすではありません。免疫力が低下した扁桃が細菌の巣となって、その死骸が塊となって臭玉になるのです。



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臭玉は食べかすではなく扁桃で繁殖した細菌の塊


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臭玉とは細菌や白血球の死骸

臭玉とは、扁桃周辺の粘膜にある穴の中に細菌や白血球の死骸、食べかすなどがまざったもの。医学的には膿栓と呼ばれるものです。臭い玉と表記されることもあります。

臭玉ができる扁桃は、かつては分泌腺と考えられていたため扁桃腺と呼ばれてきました。しかし実際には、鼻や口から侵入する病原微生物に対して防御機能を持つ免疫器官。腺が付かない扁桃が正式名称です。

このように本来は細菌などを防御する扁桃ですが、疲労のために体の抵抗力が弱ったりすると、扁桃の病原微生物の力が体の抵抗力を上回ってしまいます。すると、扁桃が細菌の巣となってしまうのです。

臭い玉の原因と取り方について


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臭玉は免疫力が落ちている証拠

その結果として、扁桃周辺の粘膜に溜まるのが臭玉。すなわち、臭玉は扁桃がしっかり機能しているかどうかのバロメータになります。臭玉ができるということは、扁桃の免疫力が落ちている証拠です。

そして、臭玉が月に3回以上出ることが3か月以上続いたら、慢性扁桃炎という病気。治療には炎症を抑える薬の服用があるほか、臭玉を吸引して取り除くこともできます。

なお、扁桃自体が細菌などに感染したのが扁桃炎。扁桃の腫れ、のどの痛み、悪寒、発熱などがおもな症状です。扁桃が白または黄色の膿みで覆われているのが特徴で、通常は抗生物質の投与で治療します。

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