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臭い玉が原因となる「掌蹠膿疱症」の治療法

潰すと悪臭を放つ「臭い玉」は、じつは扁桃にできる細胞の死骸のかたまり。そして、臭い玉ができ続ける状態を放っておくと免疫系に異常をきたして、「掌蹠膿疱症」となることがあります。掌蹠膿疱症とは、手の平や足底にひどい肌荒れが続けて出現する慢性難治性の疾患です。10月22日放送『ためしてガッテン』の「風邪はノドから…その体質に潜む病SP」で紹介されていました。



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臭い玉が原因となる「掌蹠膿疱症」の治療法


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臭い玉が原因で掌蹠膿疱症が発症

臭い玉ができ続ける状態は「慢性扁桃炎」です。この慢性扁桃炎が長く続くと、全身のさまざまな病気につながるといわれています。

じつは全身のリンパ組織の中で、扁桃だけが体の外部に存在。このため、免疫システムが疲弊してしまうため、免疫系の異常がおこりやすくなります。それが手足の先でおこると、掌蹠膿疱症が発症するというわけです。

のどのイガイガ感や違和感が1か月以上続いたり、臭い玉が月に3~4回出ることが3か月以上続いたりしたら、それは慢性扁桃炎の症状です。慢性扁桃炎の治療法は、炎症を抑える薬の服用やうがいのほか、耳鼻咽喉科で膿栓を吸引して取り除くこともできます。

臭い玉は扁桃にできる


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掌蹠膿疱症の治療は扁桃を摘出する

慢性扁桃炎であっても、すべての人が掌蹠膿疱症や腎臓病などの病気になるわけではありません。頻度としてはそれほど高いものではないといいます。

とはいえ、慢性扁桃炎が元になって掌蹠膿疱症などになってしまった場合はどうすればよいのでしょう? その場合は、扁桃を摘出する手術を行います。

扁桃は摘出しても免疫力は落ちません。体のほかのリンパ組織が補ってくれる仕組みになっています。

重度の肌荒れが手の平や足先に出る掌蹠膿疱症の場合、扁桃をとることで50%の人が完治。およそ90%の人は症状が改善します。

掌蹠膿疱症の画像


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臭い玉の原因となる口輪筋チェック法

臭い玉ができる慢性扁桃炎は、じつは口呼吸が原因です。口呼吸は口か渇いて乾燥しやすく、さらに空気中のばい菌が扁桃に直接、触れることになります。そして、口呼吸になってしまう理由は、口のまわりの筋肉である口輪筋の衰え。口を閉じる筋肉が衰えてくると、口呼吸になりやすくなります。

そこで、自宅で簡単にできる口輪筋のチェック法を紹介しましょう。用意するのは2リットルのペットボトルとたこ糸、直径3cmほどのボタンです。たこ糸をペットボトルの口に取り付けたら、たこ糸の反対側にボタンを通します。

このボタンを唇と歯の間にはさんで、ペットボトルを持ち上げるのです。持ち上げられなかったら、口輪筋が衰えているというサインになります。口輪筋を鍛えて口呼吸を治して、掌蹠膿疱症を予防しましょう。

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