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レビー小体型認知症の症状を抑える保険適用の薬

レビー小体型認知症はアルツハイマー型に次いで多い認知症。そのレビー小体型認知症の治療に保険適用で受けられる薬が「アリセプト」になります。アリセプトはもともとアルツハイマー型認知症の治療薬ですが、レビー小体型認知症でも症状を抑える効果が認められたのです。



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レビー小体型認知症の症状を抑える保険適用の薬


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レビー小体型認知症の症状は幻覚

レビー小体型認知症は大脳皮質や脳幹の神経細胞にレビー小体が蓄積して発症します。認知症は5割をアルツハイマー型が占めますが、次いで多いのが2割を占めるレビー小体型認知症です。

このため、レビー小体型認知症の症状が正しく診断されていないことが多いのも事実。アルツハイマー型のような記憶障害が、レビー小体型認知症の初期症状には必ずしも見られないことも影響しています。

レビー小体型認知症の症状といえば幻覚・幻視が知られています。ぼやけたものでない、ハッキリとしたものが見えることが特徴です。


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レビー小体型認知症の症状を抑える

2005年に制定された国際的な臨床診断基準には、レビー小体型認知症の症状が定義されています。それが「数分・1日ごとに意識がはっきりした状態とボーッとした状態に変動」「生々しい内容の幻視」「体のこわばりなどのパーキンソン症状」のうち、2項目が当てはまるというものです。

そして、レビー小体型認知症でも症状を抑える効果があるのがアリセプトという薬。1999年にアルツハイマー型認知症の治療薬として承認されたアリセプトのおもな作用は、脳の神経細胞の情報伝達物質を減らす酵素の働きを弱めることです。

アリセプトは脳の神経細胞の情報伝達物質の濃度を高めて認知機能を一時的に改善させ、認知症の症状の進行を遅らせます。これがレビー小体型認知症の症状を抑える効果が認められたため、保険適用となったのでした。

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