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最新うつ治療「認知行動療法」脳活動が改善

「うつ病」によるネガティブな考え方を直すための新たな取り組みが始まっています。それが「認知行動療法」と呼ばれるものです。どんな治療法なのか、その詳細を見ていきましょう。2月12日放送『最新脳科学ミステリー“人間とはなんだ…!?”』で紹介されていました。



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東京都文京区にある、うつ病の方の再発予防訓練・復職支援を行っている「オムソーリ」には、うつ病で仕事を休んでいる20~50代の男女。社会復帰を目指し、心のリハビリに取り組んでいます。参加費用は国から補助が出るため、1日800円ほどです。

いま注目されているのは「認知行動療法」と呼ばれるもの。自分の考え方や物事の受け止め方の癖を知り、バランスよく対応できるように訓練する治療法です。

この日のプログラムは、仕事場での状況を設定して、登場人物の役柄を演じるというもの。「終電間際に部長から急ぎの仕事を頼まれた」という設定の中で、「感情のまま断る」「そのまま引き受ける」「相手の立場も考えて断る」などさまざまなパターンの部下の役柄を演じてみます。

そして、演じたあとはすぐに浮かんだ気持ちを書き留めます。たとえば「感情のままに断る」を演じた気持ちは、「スッキリ!→後悔・恐怖」といった感じです。こうして、さまざまなやり取りを演じることで、客観的に自分を見つめ、考え方の癖を自覚していくのです。

認知行動療法を受けたときの脳の画像を見てみると、受ける前と受けたあとを比べると、自分を否定するネガティブな感情に関わる脳の活動が少なくなっていました。

特定のものの「考え方」というのは、ある種の「脳のネットワーク」を表現しています。だとしたら、脳の「活動領域が変わった」ということは「脳のネットワークが変わった」ということ。認知行動療法で「考え方が変わった」と理解できるのです。

■オムソーリ

■2月12日放送『テレビ未来遺産』
【最新脳科学ミステリー“人間とはなんだ…!?”】

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