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食物繊維は野菜ジュースにすると半分以下に減る

健康のために、食事の飲みものを野菜ジュースにするという人は多いのでは? しかし野菜ジュースは実際に使用した野菜の量に比べると、ほとんどの栄養素は少なくなってしまいます。さらに本物の野菜とは致命的に異なるのが食物繊維。同量の野菜の半分以下に減るのです。



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食物繊維は野菜ジュースにすると半分以下


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野菜ジュースは不溶性食物繊維を除去

食物繊維は、正確にいえば栄養素ではありません。人は食物繊維を摂取しても消化も吸収もできないため、食物繊維が体の中で代謝されることはないのです。とはいえ、ほかの栄養素の吸収を阻害したり速度を遅くしたりすることによって、私たちの健康に深く関係しています。

なかでも、よく知られている食物繊維の効能が便秘の予防。食物繊維は消化されずに大腸で便のカサを増すため腸が刺激されます。すると、ぜんどう運動が活発化して、便を先へ先へと送り出してくれるのです。

この食物繊維には大きく「不溶性」と「水溶性」に分けられます。そして野菜や果物を絞ってジュースになる段階で、飲みやすくするために不溶性食物繊維を除去してしまうのです。

食物繊維の水溶性と不溶性の違い


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食物繊維は野菜ジュースだと半分以下

実際、国民生活センターによると、野菜系飲料の200mlあたりの食物繊維量は、緑黄色野菜120gあたりに含まれる量と比べると、ほとんどの商品が半分以下だったとか。

「1日分の野菜」と表示された野菜ジュースの多くは、厚生労働省が推奨する1日の野菜摂取量350gを下回る量の栄養素しか含んでいないことも、名古屋市消費生活センターの実施した成分分析でわかっています

このように野菜ジュースは、野菜そのものとは大きく違うもの。あくまでも補助的なものと位置づけるべきです。野菜ジュースを飲んでも、野菜のおかず一皿分くらいに考えて、食事にとり入れるのが賢い利用方法でしょう。

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