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ドライマウスで誤嚥性肺炎になるメカニズムとは

ドライマウスが高齢者の間で増えています。それは唾液蒸発型という新型のドライマウス。寝ている間に口が開いているためにおこります。そして、この新型のドライマウスが誤嚥性肺炎の原因となることがあるのです。ドライマウスで誤嚥性肺炎になるメカニズムを詳しく見ていきましょう。



ドライマウスで誤嚥性肺炎になるメカニズムとは


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ドライマウスの原因は筋力の低下

人間の口は10分も開けたあままなら、すぐに乾燥してしまいます。ところが、唾液蒸発型の新型ドライマウスの人が就寝中に口を開けている時間を測ってみると、なんと数時間にも及ぶのです。

新型ドライマウスになる原因は、鼻づまりや睡眠時無呼吸症候群、薬の副作用があります。そして、気をつけなければならないのが筋力の低下。加齢で口の筋力が低下すると、上を向いて寝ているだけで自然と口が開いてしまいます。

ドライマウスで口が乾くと、唾液の抗菌作用が失われて悪い菌やウイルスが増殖。歯周病や口腔カンジダ症になってしまいます。さらには、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)を引き起こすこともあるのです。


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ドライマウスに気づくポイント

誤嚥性肺炎は、高齢者の亡くなる原因の上位に入る病気。新型ドライマウスは侮れません。そんな唾液蒸発型のドライマウスに気づくポイントは「毎朝口が乾く」「朝起きたとき口の中がネバネバする」ことです。

これは夜中に口が乾いていることから出てくる症状。また、口呼吸になっているため「くちびるの荒れ」も出てくることもあります。さらに、口の中のカビが増えてくると、くちびるの両端が切れて「口角炎」がおこるのです。

こういった症状を持っている人は新型ドライマウスの可能性が大。誤嚥性肺炎などを引き起こす前に専門医に見てもらいましょう。口の中のことなので、受診するのは歯科・口腔外科・耳鼻咽喉科になります。

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