ナイス!シニア
40代からの医療情報…現役看護師が監修

血糖値を下げるのはインスリンだけではなかった

血糖値を下げるといえば、膵臓から分泌されるインスリンがよく知られています。これまで、血糖値を下げるメカニズムとしてはインスリンしか知られていませんでした。それが近年、血糖値を下げる物質が新たに発見されたのです。『主治医が見つかる診療所』で紹介されていました。



血糖値を下げるのはインスリンだけではなかった

血糖値を下げるインスリンホルモン

最近、科学的にわかってきたのは運動して筋肉を動かすこと、正確には筋肉を縮めることによって、若返りをはじめ体によいことをするホルモンのような物質が分泌されることがわかってきました。まとめてマイオカインと呼ばれるものです。

そんなマイオカイン研究の第一人者が、首都大学東京の藤井宣晴博士。福治博士をリーダーとする研究チームは、筋肉から出る物質・マイオカインを、世界に先駆けて数種類も発見しました。いま世界が注目している人物です。

その藤井博士が、中性脂肪を改善するのに役立つ物質として注目しているのが「AMPキナーゼ」と呼ばれる酵素。これまで血糖値を下げるメカニズムとしては、ホルモンとしてのインスリンしか知られていませんでした。

血糖値を下げるメカニズムを証明

そのインスリンとはまったく違ったやり方で、血糖値を下げるのがAMPキナーゼ。ふだんはスイッチがオフになって何もしていないのですが、いったんスイッチがオンになって働きだすと、筋肉の細胞のなかから働きかけて、血液中の糖を抜き取ってくれるのです。

血液中に糖が増えると、インスリンが分泌されて糖を細胞に届けます。しかし、すぐに使われずに余った糖は中性脂肪に変化するもの。しかし、このときふだんは筋肉のなかで眠っているAMPキナーゼが活性化すると、インスリンがなくても糖を筋肉に引き込んで使ってくれることがわかったのです。

血糖値を下げる物質の証明は、90年前にインスリンが発見されて以来の快挙。このメカニズムの解明に貢献した人物こそが藤井博士なのです。

この記事をシェアする


あわせて読みたい記事