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胆管癌は症状がほとんど出ないため切除が広範

胆管癌は自覚症状がほとんどない癌。血液検査で検出する方法は確立されていません。このため体に黄疸が出るなどして、進行した状態で見つかるケースが大半。5年生存率は2割とほかのがんに比べ低いのが特徴です。胆管癌の手術について、詳しく見ていきましょう。



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胆管癌は症状がほとんど出ないため切除が広範


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胆管癌は自覚症状に乏しいのが特徴

胆管は肝臓で作られた消化液である胆汁を、肝臓から十二指腸まで運ぶ管。胆管癌は胆管内側の表面をおおう粘膜から発生する悪性の腫瘍です。自覚症状に乏しいという特徴があります。

胆管は大きく分けて肝臓と胆管のつなぎ目の肝門部領域と、それ以下の遠位があります。肝門部領域は消化器系の癌の中でもっとも手術が難しいとされる部位です。

肝門部領域の胆管癌手術では、肝臓の半分以上と胆のう、胆管、周辺のリンパ節を切除します。残った肝臓と胆管をつなぐ再建術も必要です。


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胆管癌の手術は病院選びも大切

胆管癌は通常、胆管の近くを並んで走る肝動脈や門脈まで癌が広がった場合は手術をあきらめるもの。ただし、全国でも手掛ける病院は数えるほどですが、肝動脈などもまとめて切除し、術後につなぎ直す手術を手掛ける病院もあります。

胆管癌は肝門部領域より下の遠位にできた場合、膵臓や十二指腸も切除するのが一般的。遠位が膵臓内を通っているためで、切除後に直径2mmほどの膵臓内の膵管と小腸をつなぐなどの再建術も含めると6時間を超す手術になります。

ただし、膵液は強力な消化液。膵管の縫い付けが不十分だと膵液が漏れ、付近の血管を溶かして出血、死に至る場合もあるのです。このため、胆管癌の手術は病院選びも大切になります。

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