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先天性耳瘻孔は何歳までに手術をするべきか

「先天性耳瘻孔」とは、生まれたときから耳の脇に小さな穴がある病気です。小さな穴からときどき、臭いのある汁が出ます。赤ちゃんの2~5%でおきるというデータもあります。「炎症をおこすようなら手術」といわれるますが、どうなると手術が必要なのでしょう。先天性耳瘻孔の手術の内容も含めて見てみましょう。



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先天性耳瘻孔は何歳までに手術をするべきか

先天性耳瘻孔の穴は自然には閉じない

先天性耳瘻孔は、母胎内で耳が形成されるときに、本来は残らないはずの管のような穴が埋まらないことでできるものです。穴の中は外からは見えません。人によって形や深さは違い、枝分かれしていることもありますが、多くは耳の前方に現れます。

耳瘻孔の症状は、汗やあかなどの分泌物がたまり、臭いのある泥状の液体になって外に出てくることがあります。感染をおこして赤く腫れたり痛かったりするときは、抗生物質を服用して対処するのが通常です。症状がひどい場合には、切開して溜まった膿みを出すこともあります。

先天性耳瘻孔の穴は自然に閉じることはありません。しかし、子どもの成長に伴って、臭いや感染が落ち着いていくこともあります。

先天性耳瘻孔は耳の前方に現れる

先天性耳瘻孔は手術で取り除く

先天性耳瘻孔が抗生物質で治ったあとも感染を繰り返して、何度も腫れたり、膿みが出たりしている場合には手術という選択肢が出てきます。手術は、耳瘻孔の穴を囲むように長さ5~10mmの切りめを皮膚に入れ、奥に進んで穴の組織を取り除くというものです。

耳瘻孔の一部が残ると再発する恐れがあるので、取り残さないようにします。小学生くらいまでは全身麻酔で手術をして、3~4日間ほどの入院が必要です。手術のあとはほとんど目立たなくなります。

大人になると基本的には局所麻酔で外来手術ができます。手術は30分程度で終わるので入院の必要もありません。ただし、癒着や皮膚欠損の大きいケースでは全身麻酔で行われることもあります。

先天性耳瘻孔の外観


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先天性耳瘻孔の手術の必要性

このため「先天性耳瘻孔は何歳までに手術をするべきか」という考え方はふさわしくありません。症状をみて、何度も感染するようなら手術を考えるのがよいでしょう。赤ちゃんで、臭いのする液体が出るだけの状態ならば、清潔にして様子を見ていれば問題はありません。

実際、ときどき膿が出てくるのを許容していれば、先天性耳瘻孔をとくに手術することなく生活している人は多く存在します。感染しないように孔の周囲を清潔にするように心がけることが大切です。

その意味で、先天性耳瘻孔はそれほど気にする病気ではありません。先天性耳瘻孔であっても、その存在に気づかずに一生を終える人もたくさんいるほどです。

先天性耳瘻孔ができる過程とは?

そもそも先天性耳瘻孔はどのようにできるのでしょうか? もともと耳はお腹の中で、6個のパーツからでき上がっていて、その過程のなかで先天性耳瘻孔は生じます。軟骨性の塊が寄り集まってひとつの軟骨に形成されるときにうまくできず、小さなすきまができてしまうのがこの病気です。

多くの場合、耳の前方に小さな穴として現れますが、耳の周囲にできることもあります。小さな穴は縫い針の穴ほど。皮膚の下で管上のトンネルとなっていて、長さはまちまちです。通常は行き止まりとなています。

先天性耳瘻孔は女性に多く、左右どちらにも同じ割合でできます。日本人では100人に2~3人ほどといわれ比較的、頻度の高い病気です。両親のどちらかに先天性耳瘻孔がある場合には、子どもにも症状が出やすいという調査もあります。

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