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ふくらはぎのむくみに重大な病気が隠れている

ふくらはぎにできるむくみには、重大な病気が隠れている可能性があります。「第二の心臓」ともいわれるふくらはぎが果たす大切な役割を理解するとともに、ふくらはぎのむくみがおこる原因を見ていきます。たかがふくらはぎのむくみと軽視するのはとても危険です。



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ふくらはぎのむくみに重大な病気


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ふくらはぎが「第二の心臓」の理由

人間は二足歩行を始めたことで、大容量の脳を得て大きく進化することができました。しかし一方で、体には大きな負担がかかるようになったのです。1つは重い脳を支えるために増えた背骨への負担。そしてもう1つが、血流の問題です。

心臓から送り出された血液は、体の隅々まで流れ込みます。この血液を全身に循環させるためには、足先まで行った血液がスムーズに心臓へ戻らなければなりません。

ここで心臓のポンプ作用で動脈の血液は、強く送り出されるため問題はないでしょう。しかし、心臓へ戻る静脈の血液は心臓のポンプ作用には頼ることができません。しかも、足にある血液は重力に逆らって心臓まで戻る必要があります。このため静脈の血液は戻りが悪く、血流障害になりやすいのです。

ここで、この静脈の血液を心臓へ戻す原動力となるのがふくらはぎのポンプ作用。ふくらはぎが「第二の心臓」といわれるのは、このポンプ作用が理由です。


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ふくらはぎのむくみの原因とは

ところが、現代人は歩く機会が昔に比べて少なくなりました。1日じゅう座りっぱなしや立ちっぱなしという仕事もあります。そうなると、ふくらはぎの筋肉は弱まり、ふくらはぎのポンプ作用がよく働かなくなるのです。

その結果おこるのが、ふくらはぎのむくみ。静脈の血液が足に停滞することで静脈内の圧が高まって、毛細血管から水分が染み出してしまうのが、ふくらはぎのむくみの原因です。

しかも、ふくらはぎのむくみが慢性化した状態は、慢性静脈不全という病気。むくみだからといって軽視できません。慢性静脈不全が悪化すると、下肢静脈瘤ができたりします。下肢静脈瘤がひどくなると、レーザー治療などが必要になるのです。

また、静脈の血液が滞っていると、そこに血栓ができやすくなります。この血栓が肺動脈に詰まるのが、エコノミークラス症候群。慢性静脈不全を放置すると、このような病気のリスクがあるのです。

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