ナイス!シニア
40代からの医療情報…現役看護師が監修

有酸素運動は認知症を予防する効果が期待できる

記憶力世界チャンピオンが行っている大切な脳トレが、サイクリングとジョギング。すなわち、有酸素運動は記憶力アップに効果があるということです。さらに海外の研究では、有酸素運動をおよそ半年間行ったところ、脳の認知機能が改善しました。有酸素運動は認知症を予防する効果が期待できるのです。



有酸素運動は認知症を予防する効果が期待できる


スポンサーリンク

有酸素運動は酸素を使ったエネルギー

有酸素運動と無酸素運動は、運動に必要なエネルギー源をどのように作り出すかに違いがあります。有酸素運動は酸素を使って作り出したエネルギーを利用、無酸素運動は酸素を使わずに作り出したエネルギーを使用するわけです。

そして、海外の研究で認知症の予防効果が期待できるとされたのは有酸素運動。有酸素運動では体の中で、認知症予防に効果が期待できる新たな物質が作られます。「BDNF」という脳由来神経栄養因子というタンパク質です。

加齢などで脳の神経細胞が減ると、神経細胞同士のネットワークが弱くなってしまいます。しかし、最新の研究ではBDNFが神経細胞のネットワークを復活させることがわかってきました。


スポンサーリンク

有酸素運動によって脳の活性化する

そして、有酸素運動をするとBDNFが脳内で産生。同時に運動によって筋肉が収縮することでもBDNFが生まれています。これも脳に一部伝わる仕組みです。こうして有酸素運動が脳の活性化します。

BDNFの分泌量は若い人に比べると、歳をとるほど少なくなってきます。ただし、高齢の人でも有酸素運動によって分泌量が増えてくる可能性があるのです。

ただし、有酸素運動なら何でもよいというわけではありません。有効なのは、息が少し上がる程度のウォーキングや速歩き。海外の研究では週に3回、150分程度のウォーキングなどの有酸素運動を約半年行ったところ、認知機能に改善効果が見られたのです。

この記事をシェアする


あわせて読みたい記事



目次