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グルコサミンは重篤で慢性的な痛みには効果なし

「グルコサミン」という言葉を聞いたことがあるはず。ひざの痛みなどに効果があることはうっすらわかっていても、実際にどんな成分でどんな効果があるか知っている人は少ないでしょう。グルコサミンには関節の痛みを改善する効果がありますが、重篤で慢性的な骨関節炎の痛みには効果がありません。



グルコサミンは重篤で慢性的な痛みには効果なし

グルコサミンの効果は痛みの改善

健康食品やサプリメントとしてCMなどでも耳にする「グルコサミン」。はたして、グルコサミンとはそもそもどんな成分でどんな効能があるのでしょうか?

グルコサミンは糖の一種で、グルコースにアミノ基(-NH2)が付いた代表的なアミノ糖です。動物の皮膚や軟骨、甲骨類の殻に含まれています。市販品として出回っているグルコサミンは、カニやエビなどの甲殻から得られるキチンを塩酸などで分解して製造されるものです。

単一成分、またはコンドロイチン(コンドロイチン硫酸)との混合物として、栄養補給サプリメントや健康食品として販売されているのはご存じのとおりです。グルコサミンの効果は一般的に「関節の動きをなめらかにする」「関節の痛みを改善する」といわれています。

重篤な関節炎へのグルコサミン効果

人間での有効性については、硫酸グルコサミンの摂取が骨関節炎に有効です。ただし、重篤で慢性的な骨関節炎の痛みの緩和に対しては、その効果がないことが示唆されています。

安全性については、硫酸グルコサミンは適切に摂取すれば安全です。塩酸グルコサミンは短期間、適切に摂取する場合は安全性が示唆されています。グルコサミン摂取による血糖値、血圧、血中コレステロール値の上昇などが懸念されているので、糖尿病、高脂血症、高血圧のリスクのある人は利用に注意が必要です。

また、甲殻類海洋生物由来の硫酸グルコサミンは、甲殻類アレルギーの人においてアレルギー反応を誘発する懸念があります。妊娠中・授乳中の安全性についてはデータが十分でないことから使用を避けるべきとの指摘もあります。

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