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新治療に期待!骨粗鬆症を防ぐ遺伝子を発見

東京医科歯科大学の研究グループは、加齢による「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」の病態に重要な役割を果たす遺伝子を世界で初めて発見しました。骨粗鬆症の新たな治療法の開発につながる可能性があります。



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研究チームは骨粗鬆症の仕組みを明らかにするために、加齢による骨粗鬆症への「Cnot3」の影響を調査。まず、通常の高齢マウスと若年マウスとを比較すると、骨量は3分の1に低下。このとき、骨における内因性の「Cnot3」の発現量も3分の1に減少していることが判明しました。

一方で「Cnot3」遺伝子が欠損した高齢マウスでは、通常の高齢マウスに比べてさらに骨量が著しく低下。重症の骨粗鬆症を示しました。そして、「Cnot3」の欠失により、骨量の減少に重要な役割を果たす「破骨細胞」を促進する遺伝子の分解が抑制されることが判明したのです。

このことから「Cnot3」遺伝子は「破骨細胞」を促進する遺伝子の発現を抑制することにより、加齢による骨量低下を抑えていることを解明。この「Cnot3」遺伝子が、加齢による骨量減少を抑止する機能を持つことを世界で初めて発見したのです。

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