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COPDの症状を改善する「口すぼめ呼吸」

いま世界中で急増しているのが「COPD」。慢性閉塞性肺疾患と呼ばれ、慢性気管支炎や肺気腫で慢性的に気道が閉塞して、肺への空気の流れが悪くなる病気の総称です。別名、タバコ病ともいわれています。そんなCOPDの症状が改善できる「口すぼめ呼吸」を紹介しましょう。



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COPDの症状を改善する「口すぼめ呼吸」


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COPDのおもな症状

喫煙によって肺におこる炎症は、肺で酸素と二酸化炭素の受け渡しを行っている肺胞を破壊します。肺胞は一度壊れてしまうと、再生できません。こうして長年の喫煙で肺胞がどんどんつぶれると、肺の機能が低下。慢性的に気道が閉塞して、肺への空気の流れが悪くなるのです

そして、COPDのもっとも代表的な症状は息切れ。階段の上り下りなど体を動かしたときに息切れを感じたり、風邪でもないのにせきやたんが続くのも、COPDのおもな症状です。

ただし、肺は症状が悪化しない限り、なかなか自覚症状が現れません。COPDは症状の現れ方がゆっくりしているため、早期発見が難しいのです。実際、症状がかなり重くなってから受診されることがほとんどです。階段で息切れして電車に乗り遅れることがあったら、COPDを疑ったほうがよいでしょう。


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COPDに効果的な呼吸法

そんなCOPDに効果的な呼吸法が「口すぼめ呼吸」です。口すぼめ呼吸は8カウントを数えながら行います。

まず「1・2・3」で鼻から息を吸ってください。そして「4・5・6・7・8」で、口をすぼめながら息を吐ききるのです。口は突き出すのではなく、フルートを吹くように口を軽く閉じるようにしましょう。

口をすぼめると息を吐き出しにくくなります。すると、ふだんの呼吸では吐き切れない肺の奥のよどんだ空気を吐き出す効果があるのです。吸うときには大きく胸を開くようにすると、より効果がアップします。

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