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痛風が発症しなくても尿酸値が高いと高尿酸値症

痛風の患者は96万人ですが、痛風一歩手前という人たちが1100万人もいます。じつは痛みがないからといって安心はできません。この痛風一歩手前の人にこそ、生命の危険が迫っているのでした。尿酸値が高くても痛みが出ていない人は「高尿酸血症」という立派な病気なのです。



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痛風が発症しなくても尿酸値が高いと高尿酸値症


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高尿酸値症は動脈硬化を引き起こす

痛風といえば尿酸値がそのバロメータとなっています。しかし、なかには尿酸値が基準値を超えていても痛風が発症していない人もいます。ただし、尿酸の基準値超えは「高尿酸血症」という立派な病気です。

高尿酸血症には動脈硬化や心筋梗塞などを引き起こす危険があります。ただし、尿酸は基準値を超えなければ、高い抗酸化作用を発揮するありがたい存在。しかし、基準値を超えると悪い影響を体に与えます。

ここで、意図的に尿酸値を上げたラットと通常のラットとの血管の断面図を見てみましょう。尿酸値を上げたラットの血管は、血管の内側が厚くなった状態。血液が流れる部分が異常に細くなっていたのでした。


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高尿酸値症で血管が分厚く変化する

高尿酸値症の場合、血管の細胞が尿酸を多く取り込んでしまうことが原因と考えられます。すると、細胞が刺激されて炎症をおこすなどして血管自体が分厚く変化。これによって、動脈硬化のような状態がおきると考えられています。

ここで痛風になってしまえば、多くの人は尿酸を下げようとするもの。しかし、痛風が発症しないと尿酸値が高いまま放置することに…。高尿酸値症という病気であると認識しなければなりません。

実際、高尿酸値症でも痛風になっていない人の首の血管の検査をしてみると、動脈硬化が血管の中で少しおきていました。タバコも吸わず、コレステロール値も正常にもかかわらず、知らず知らずのうちに動脈硬化が進行してたのです。

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