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自律神経とは体の機能を自動調節してくれる神経

血管や内臓などに巻き付いて全身を巡っている自律神経。血管の長さはぜんぶで約10万km、地球2周半にも及びます。自律神経はそれに巻き付いているわけですから、その何倍もの長さがあるわけです。そんな自律神経とは、どんな働きをしているのでしょう。『みんなの家庭の医学』で紹介されていました。



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自律神経とは体の機能を自動調節してくれる神経


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自律神経とは自動調節してくれる神経

そもそも自律神経とは、全身のさまざまな機能を自動的に調節してくれる神経のこと。たとえば、手を振るなど手足は自分の意志で動かせます。しかし、心臓や胃腸の動きは自分の意志では動かせません。

このように、自分の意志では動かせないさまざまな部位をうまく調節してコントロールしてくれているのが自律神経というわけです。自律神経がコントロールしている主な部位は、目の瞳孔や心臓、胃、膀胱のほか、肝臓や腎臓、膵臓、涙腺、血管、汗腺、唾液腺、生殖器など多岐にわたります。

そこで、自律神経を刺激すると体にどんな変化がおきるのかを見てみましょう。およそ2ミリ四方の手の指の皮膚を拡大した映像を撮影しながら、被験者に引き算の問題を出します。


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自律神経は敏感に反応して発汗する

すると、問題が読み上げられた瞬間、汗腺から汗が出てきました。同じ指の毛細血管の様子を見てみると、それまでは順調に流れていた血液が、問題が読み上げられた瞬間に止まってしまったのです。

この2つの現象はともに計算問題をやるという刺激によって、自律神経が反応した結果おきたもの。自律神経の働きで血管が収縮して指先の毛細血管の血流が一時的にストップ。さらに、汗腺から汗が噴き出したのです。

このように、計算問題をやるというだけでも自律神経は敏感に反応。血管の収縮や発汗、心拍の増加、瞳孔の拡張など、体にさまざまな変化をもたらします。だからこそ、ひとたび自律神経が乱れると、さまざまな不調の原因となってしまうのです。

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