看護学生の睡眠を改善する認知行動療法——グループ介入の効果を探る試験的研究
看護学生は睡眠の問題を抱えやすい集団として知られています。スペインの研究チームが、不眠に対する認知行動療法(CBT-I)をグループ形式で行う短期プログラムの効果を検証したところ、特に「寝つきにかかる時間」において改善の可能性が示されました。ただし、これはあくまでパイロット試験であり、結果の解釈には慎重さが必要です。
何が分かったか
スペイン・マドリードの私立大学で行われたパイロット無作為化対照試験(RCT)において、グループ形式の不眠に対する認知行動療法(CBT-I)を受けた看護学部1年生では、自己申告による「寝つきにかかる時間(睡眠潜時)」が対照群と比べて平均約20分短縮されたことが示されました。一方、ウェアラブル機器で客観的に測定した睡眠や概日リズムの指標への効果は全般的に小さく、確実性にも限界がありました。研究者たちは、この結果を「予備的な証拠」と位置づけており、より大規模な追試が必要としています。
研究の概要——対象と方法
この研究は2022年10月から2023年3月にかけて実施されました。対象は18〜25歳の看護学部1年生40人(女性85%、平均年齢19.9歳)で、介入群(20人)と対照群(20人)に無作為に振り分けられました。介入群は、睡眠の質を高めることを目的とした認知行動的アプローチを「能動的・構成主義的学習法」を用いてグループ形式で受けました。対照群は通常通りの日常生活を送りました。睡眠の評価には、主観的指標として「ピッツバーグ睡眠質問票(PSQI)」を、客観的指標として「Kronowise 3.0」という携帯型概日リズムモニタリングシステムを用い、介入の前後それぞれ7日間にわたってデータを収集しました。喫煙状況・学校の時間割・コーヒー摂取量などを考慮した調整済み分析が行われました。
主な結果
最も大きな治療効果が見られたのは、自己申告による睡眠潜時(寝つきにかかる時間)で、介入群は対照群に比べて平均約19.8分短縮されました(95%信頼区間:−33.8〜−5.7分)。睡眠時間(平均約36分の延長)や睡眠効率(約8.75ポイントの改善)も介入群で良好な傾向を示しましたが、いずれも信頼区間が広く、結果の不確実性が残りました。客観的な機器による概日リズム・睡眠指標の改善効果は全体的に小さいものでした。プログラムへの満足度については、参加者の65%が「とても良い」と評価しており、高い受け入れやすさも確認されました。
生活への示唆
この研究は、看護学生という特定の集団に対して、短期間のグループ型CBT-Iが睡眠の自覚的な改善、とりわけ寝つきの改善に役立つ可能性を示しています。ただし、対象者数が40人と少ないパイロット研究であり、追跡期間も限られています。客観的な睡眠指標への効果は限定的であったことも踏まえると、現時点での結論はあくまで予備的なものです。研究者たちは、より大きなサンプルサイズと長期的な追跡を伴う研究によって、これらの知見を検証することが必要だと指摘しています。睡眠の問題を抱えている方は、専門家への相談を検討することが一つの選択肢となるでしょう。
出典
JMIR human factors(2026 Sep 16)
Effects of a Group-Based Cognitive Behavioral Therapy for Sleep in Nursing Students: Pilot Randomized Controlled Trial.(PubMedで見る)
本記事は紹介した研究結果を分かりやすくまとめたものであり、特定の症状や病気に対する診断・治療を推奨するものではありません。健康上の不安がある場合は医師にご相談ください。本記事はAIによる翻訳・要約を活用して作成し、公開前に運営者が内容を確認しています。詳細は「制作プロセス開示」「免責事項」ページをご覧ください。
