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酸素濃度が高ければ長生きできるわけではない

人間は一定の酸素濃度がなければ生きられません。このため酸素は体によいというイメージですが、じつは私たちにとって猛毒でもあるのです。体内で酸素が水になる過程で活性酸素が発生。この活性酸素が正常な細胞を攻撃して性質を変えてしまうことが老化の原因だからです。



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酸素濃度が高ければ長生きできるわけではない


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酸素濃度がフリーラジカルに関与

マウスを使った酸素濃度についての実験があります。通常の酸素濃度は21%ですが、これを30%や40%に上げると、マウスの寿命は極端に短くなったのです。酸素濃度が高ければ長生きできるわけではありません。

じつは、マウスの寿命に影響を与えているのがフリーラジカルです。フリーラジカルはペアになっていない電子を持つ不安定な原子や分子のことで、細胞や遺伝子にダメージを与えます。

とくに酸素由来のフリーラジカルは強い毒性を持っていて、細胞に大きなダメージを与えるのです。そして、酸素由来のフリーラジカルの発生に大きく関与するのが空気中の酸素濃度なのでした。


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酸素濃度が高いと長生きできない

人間の体内で酸素が水になる過程で、必ず酸素由来のフリーラジカルが発生します。それが活性酸素です。この活性酸素が正常な細胞を攻撃して、性質を変えてしまうことこそが老化の原因になります。

このように、酸素はじつは老化の敵。これを知らずに酸素と共存しているため、私たちの体にはさまざまな害が発生しています。アンチエイジングにとっては、じつは酸素対策がもっとも大事なことなのです。

酸素濃度が高ければ長生きできるわけではない理由はここにあります。自分は毒を吸って生きているくらいの気持ちで、アンチエイジングのためにしっかり活性酸素対策をしなければならないのです。

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