ナイス!シニア
40代からの医療情報…現役看護師が監修

最大350万が最短2週間で入金「教育ローン」

大学受験から入学までにかかる費用は、年々増えています。全国大学生活協同組合連合会によると、国公立の自宅生でも平均で約112万円かかっていました。ちなみに、私立の下宿生は約212万円です。



スポンサーリンク
loan

「国立大志望が私立大進学に」…子どもの進路が急に変わり、進学に必要な費用が予想外にふくらむことがあります。そんな家庭の選択肢の一つが「教育ローン」。学生本人が借りる「奨学金」に対し、教育ローンは保護者が借りるお金。奨学金は月額で4月以降に入金ですが、教育ローンは入学前でも一括してまとまった金額を工面できます。

一般的に検討しやすいのは、国の教育ローン。「教育の機会均等」のため、日本政策金融公庫が低めの固定金利で融資しています。2012年度も約22万件の利用がありました。子ども1人あたり300万円まで借りられ、返済期間は最長15年。入学金や授業料などの納付金、家賃や敷金などの住居費、学生の国民年金保険料にも充当可能です。

現在の金利は、固定で年2.35%。母子世帯と年収200万円以内の世帯は年1.95%に優遇されます。借り入れは通年で申し込めますが、毎年2月と3月が申し込みのピーク。融資の審査に5日ほどかかります。合格発表前に、公庫のサイトから申し込むことも可能です。

ただし利用には、所得制限があります。所得制限は、世帯の子どもの人数によって違っています。給与所得者なら、子ども1人世帯で年収790万円以内、2人で890万円以内、3人は990万円以内です。

所得制限で利用できない世帯は、民間の教育ローンなどが候補になります。生活協同組合や労働組合の組合員なら、労働金庫も金利が低めです。「教育ローン」を利用するなら、自分の条件から使える金融機関のリストを作り、金利が有利なものから選ぶのがセオリーです。国や民間のほか、一時金を貸与する自治体もあります。

親の収入が安定せず、国の教育ローンを使えないときは、日本学生支援機構の奨学金に上乗せして借りられます。同機構の奨学金が貸与される学生のうち、国の教育ローンが利用できないか、一定の年収以下なら、毎月の奨学金とは別に最高50万円まで増額可能。入金は4月以降ですが、同機構から増額の承認を受けていれば、入学前に労働金庫から借りることができます。

日本政策金融公庫

この記事をシェアする


あわせて読みたい記事