植物ステロール・食物繊維入り豆乳でLDLコレステロールが低下――8週間のランダム化比較試験の結果
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高めの成人を対象に、植物ステロールと食物繊維を加えた豆乳を8週間飲み続けると、通常の豆乳と比べてLDLコレステロールがより大きく低下することが示されました。欧州栄養学誌に掲載されたこのランダム化比較試験は、機能性成分を組み合わせた豆乳の脂質改善効果を検証したものです。
結論:何が分かったか
植物ステロールと水溶性食物繊維(イヌリン)を添加した豆乳を1日2パック(計360mL)、8週間にわたって摂取したグループは、通常の豆乳を飲んだグループと比べて、LDLコレステロールが平均5.5mg/dL多く低下しました。この差は統計的に有意(95%信頼区間0.6〜10.4、p値0.028)であり、植物ステロール・食物繊維添加豆乳のLDLコレステロール低下への寄与が示唆されました。一方で、HDLコレステロール、中性脂肪、空腹時血糖などの指標については、両グループ間に有意な差は認められませんでした。
研究の概要:対象と方法
この研究は、18歳以上でLDLコレステロールが130mg/dLを超える高コレステロール血症の成人242名を対象としたランダム化比較試験です。参加者は未治療の方のほか、脂質降下療法を安定的に受けている方も含まれていました。
参加者は無作為に2つのグループに分けられました。通常の豆乳(SM)グループ(119名)と、植物ステロールおよび水溶性食物繊維を添加した豆乳(SFSM)グループ(123名)です。いずれも1パック180mLを1日2パック、8週間飲み続けました。
両製品には1パックあたり大豆タンパク質5gが含まれており、添加豆乳(SFSM)にはさらに遊離植物ステロール1gとイヌリン(水溶性食物繊維)5gが加えられ、1パックあたりの総食物繊維量は5.8gとなっていました。1日分の摂取量に換算すると、遊離植物ステロール2g、総食物繊維11.6gに相当します。
血液検査(空腹時血糖・脂質プロファイル)はベースライン時と2週、4週、6週、8週の時点で測定されました。研究期間中は食事内容と身体活動量も継続的にモニタリングされました。解析は無作為化された242名全員を対象とした「ITT(intention-to-treat)解析」で行われました。なお、途中で試験を中断した参加者は3名(SMグループ1名、SFSMグループ2名)でしたが、いずれも2週時点のデータは提供しています。
結果
主要な結果として、8週後のLDLコレステロールの変化量は、SFSMグループがSMグループを上回り、ベースラインの脂質値で調整した両グループ間の差は5.5mg/dLでした。この差は統計的に有意であり、植物ステロール・食物繊維添加豆乳の優位性を示す結果となっています。
一方、HDLコレステロール、中性脂肪、総コレステロール/HDL比、空腹時血糖については、両グループ間に統計的に有意な差はみられませんでした。エネルギー摂取量、脂質摂取量、コレステロール摂取量、水分摂取量、身体活動量においても、グループ間の有意差はありませんでした。ただし、食物繊維の摂取量はSFSMグループで有意に多く増加しており、これは製品に含まれるイヌリンによるものと考えられます。
研究者たちは、今回の主要評価項目(LDLコレステロール)以外の副次的・探索的な解析結果については、解釈に慎重を要すると指摘しています。
生活への示唆
今回の研究は、植物ステロールと水溶性食物繊維を組み合わせた豆乳が、通常の豆乳と比べてLDLコレステロールをより低下させる可能性を示した点で注目されます。植物ステロール、大豆タンパク質、食物繊維はそれぞれ単独でもコレステロール低下作用が報告されていますが、今回の試験はこれらを組み合わせた製品の有効性を比較検討したものです。
ただし、今回の試験で認められたLDLコレステロールの差(約5.5mg/dL)は統計的には有意であるものの、その臨床的な意義については個人の状態や治療状況によって異なります。また、研究は8週間という期間に限定されており、より長期的な効果や安全性については引き続き検討が必要です。コレステロール値が気になる方は、食事内容や生活習慣全体を踏まえたうえで、医療専門家に相談することが望ましいでしょう。
出典
European journal of nutrition(2026 Oct 25)
A randomized study comparing plant sterol- and soluble fiber-enriched soymilk with plain soymilk in adults with elevated LDL cholesterol.(PubMedで見る)
本記事は紹介した研究結果を分かりやすくまとめたものであり、特定の症状や病気に対する診断・治療を推奨するものではありません。健康上の不安がある場合は医師にご相談ください。本記事はAIによる翻訳・要約を活用して作成し、公開前に運営者が内容を確認しています。詳細は「制作プロセス開示」「免責事項」ページをご覧ください。
