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変形性ひざ関節症の手術「高位頸骨骨切り術」

ひざの治療の手術で、すごい技術革新がおこっています。「ひざ痛」の手術でもっとも一般的なのは「人工関節」ですが、強度の問題で手術後は走ったり正座したりできなくなります。変形性ひざ関節症の手術「高位頸骨骨切り術」を見ていきましょう。6月18日放送の『ためしてガッテン』で紹介されていました。



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変形性ひざ関節症の男性が受けた手術

神奈川県に住む70歳の男性は、3年前に「高位頸骨骨切り術」の手術を受けました。ひざが痛くなったのは5年前。足を床に付けられないほどの痛みに襲われるようになりました。松葉杖を使って移動をしていたほどです。

病院で検査を受けると、左ひざ内側の軟骨がほとんどなくなり、手術が必要な状態でした。通常なら人工関節による手術となるところです。しかし、この男性は根っからのスポーツ好き。そんな「まだ走りたい」という男性の願いを救ったのが「高位頸骨骨切り術」でした。

この男性が受けたのは「O脚を少しX脚に変えてあげる手術」です。O脚の人は内側に体重が集中しやすいので、その巣湯注した体重の一部を外側に移すという考え方になります。

じつは「変形性ひざ関節症」になる人の多くは「O脚」です。O脚だとどうしても内側に体重がかかります。このため、ひざ関節の軟骨のうち内側の部分が削れてすり減ってしまうのです。


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変形性ひざ関節症に高位頸骨骨切り術

逆にいうと、ひざの外側の軟骨はまだ残っています。そこで、すねの骨にくさび形のブロックをさし込むことでバランスを変更。外側の軟骨を使うように変えてしまうのです。

手術の正式名称は「高位頸骨骨切り術」。日本で導入されたのは7~8年前といいます。この手術のすごいところは、さし込んだブロックには細かい穴が空いていて、その穴に骨の細胞が入って5年ほどで自分の骨に置き換わること。

じつは、さし込むのはブロックだけはなく、そのスペースを保護する金属のプレートが組み込まれてます。このため、1年半から2年ほどたってから金属を取り出す手術を受ける必要があります。

この手術を受けた半数以上の人が正座が可能。ジョギングなどの軽いスポーツも可能です。ただし、手術を受けるには片側の軟骨が残っている必要があります。また、手術可能な病院もまだ限られています。

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