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従来の治療法で治らない「蓄膿症」が増加中

「慢性副鼻腔炎」とは、いわゆる「蓄膿症」のこと。しかし、従来までの治療では治らない「新型副鼻腔炎」の存在が近年、明らかになったのです。4月1日放送『たけしのみんなの家庭の医学』の「いま気をつけるべき病ランキングSP」で紹介されていました。



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従来の治療法で治らない「蓄膿症」が増加中


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治らない副鼻腔炎が増えている

慢性副鼻腔炎は、細菌やウイルスなどが原因で副鼻腔の粘膜に炎症がおきる病気です。いまでは「抗菌薬」による治療を受ければ、比較的簡単に症状が改善するようになりました。

しかし、従来の治療法で治らない患者が増えているのです。それは「新型副鼻腔炎」と呼ばれるもの。正式には「好酸球性副鼻腔炎」といいます。

これは、白血球の一種である「好酸球」が異常をきたす病気です。本来、外から入ってきた異物を攻撃する好酸球が、何らかの原因で副鼻腔のなかで異常に増殖して暴走。正常な細胞まで攻撃して炎症をおこしていまうのです。


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好酸球性副鼻腔炎は臭いが感じにくい

この病気の存在が明らかになったのは最近のことでした。1990年代後半、手術をしても治らない新型副鼻腔炎の報告が頻発。2001年になって初めて「好酸球性副鼻腔炎」と名付けられました。症状が慢性副鼻腔炎、すなわち蓄膿症にそっくりであるため、間違った対処を続けて苦しんでいる患者も多いのです。

この「好酸球性副鼻腔炎」を見分けるには、2つの大きな症状があります。1つは「鼻が詰まっていないのに臭いが感じにくくなる」という症状です。花粉症などの病気でも鼻の粘膜が腫れて鼻が詰まってしまうことで、臭いがわからなくなることはあります。

「好酸球性副鼻腔炎」の場合は、初期の段階で「目と目の間」の鼻腔や副鼻腔に炎症がおきることが多いのです。じつはこの部分、匂いを感じる神経が集中している場所。そのため、炎症によって障害を受け、鼻づまりがなくても匂いを感じにくくなってしまうことがあるのです。


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好酸球性副鼻腔炎は早期発見が重要

そして、もう1つは「息苦しさを感じる咳」。息が苦しくなるほど激しく、一度出るとしばらく止まらないのは、喘息の咳に特有の症状です。

「好酸球性副鼻腔炎」の場合、とくに成人になってから発症する喘息を併発することがほとんど。2つの病気には、何らかの因果関係があると考えられています。

「好酸球性副鼻腔炎」は早期にステロイド薬による治療と手術を行うことが、早期の症状改善の鍵を握ります。症状について詳しく医師に伝えて、病気を早期発見することが何よりも重要なのです。

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■4月1日放送『たけしのみんなの家庭の医学』
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