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遺伝子検査だけではわからない「肥満」傾向

身近になってきた「遺伝子検査」ですが、抗がん剤に効き目があるかを調べる「医学的検査」から、肥満のタイプなどを調べる「検査ビジネス」まで幅広く展開されています。どれくらい信憑性があるのでしょうか?



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検査では、「SNP(スニップ)」と呼ばれる遺伝子のわずかな配列の違いを見ています。たとえば、ある肥満遺伝子で本来の塩基の並び方が「GT」であるべきところが、「GA」と変異している人は太りやすい…といった具合。こうした説は、これまでに発表された論文などに基づくものです。

ただし、肥満に関する遺伝子は少なくとも数十個あります。また、肥満になるかどうかは、食べ過ぎや運動不足など生活習慣のほうがはるかに影響が大。
体質や病気が遺伝子だけで決まることはほとんどありません。遺伝すると思われがちな近視も、原因となる遺伝子が見つかっていないのです。

医療機関で受ける検査が、すべて「医学的検査」でないことにも注意が必要。「がんの発症リスクを調べ、病気を予防する」と検査を勧め、サプリメントを販売するようなクリニックもあります。もし「○○病になるリスクが2倍」と出たとしても、このリスクは特定のSNPを持つ「集団の傾向」にすぎず、個人には当てはまりません。

遺伝子検査ビジネスに関する経済産業省の研究会では、分析の質や検査の根拠をどう保証するのかなど、検査ビジネスが抱える課題を整理。2015年度中に指針を作ることを目指しています。経済産業省は業者を選定する際のチェックリストも公表しています。

遺伝情報をどう健康に役立てるかは研究が始まったばかり。根拠がない検査が横行しないよう認証制にするなど、精度をチェックする仕組みが必要になってきています。

遺伝子検査チェックリスト

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