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プリン体とは尿酸値にあまり関係がなかった件

痛風といえば「プリン体」。プリン体は分解されて尿酸に変化するからです。尿酸値を下げるためにプリン体を制限している人も多いはず。しかし、尿酸値を下げるにはもっと大切なことがあるのです。『ためしてガッテン』の「痛風予備軍が心筋梗塞」で紹介されていました。



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プリン体とは尿酸値にあまり関係がなかった


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プリン体を多く含む食べ物とは

まずはプリン体の基礎知識。プリン体とはどういった食べ物に多く含まれているのかを確認しておきましょう。

プリン体カットなどもあるビールは、100gあたり4~8mgとじつは少量です。あん肝の酒蒸しで399mg、鶏レバーが312mg、明太子が159mgなどは知られているとおり高い数値。そして、納豆が113mgと意外に多く含まれています。

また、白米にも25mgのプリン体が含まれているのがおもしろいところ。ちなみにプリンは0mgになります。しかし、じつはどの食品にプリン体が多いか少ないかよりも、尿酸値をコントロールするためにはもっと大切なことがあるのです。


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プリン体が減らない原因とは

5年前に激しい痛風を発症した55歳の男性。医師に勧められて取り組んでいるのがダイエットです。毎朝のジョギングで体重を10kg落としました。もちろん、食事にも気を遣っています。奥さんが作る食事は、野菜中心でプリン体が少ないヘルシーメニューです。

しかし、尿酸値は一向に下がらず高い数値で安定した状態。尿酸値は、相変わらずの基準値オーバーの「7.2」のままです。なぜこの男性の尿酸値が下がらない原因とは何でしょうか?

じつは、男性はデザートにロールケーキを食べていたのです。とはいえ、ロールケーキに含まれるプリン体は100gあたり6mgと、たいした量ではありません。しかし、ロールケーキに含まれている砂糖に秘密がありました。


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プリン体は尿酸値の4分の1

砂糖というのは、ブドウ糖と果糖が半々ずつ含まれるもの。このうち果糖は、体のエネルギーとして燃やす過程で尿酸が作られてしまうのです。すなわち果糖の摂り過ぎは、尿酸値を上げる原因になります。

意外と知られていないため、ロールケーキを少しくらい食べても…と思われがちです、しかし、たくさん食べてしまうと、プリン体を含んでいなくても尿酸値が上がってしまうことになるのです。

そもそもプリン体が含まれる食品から尿酸になるのは、尿酸値全体の4分の1ほど。残りの4分の3は、自身の細胞の新陳代謝やエネルギーの燃えかすからできるのです。

プリン体だけに注目していては、残りの4分の3を見逃すことになってしまいます。その代表例が果糖というわけ。つまり、お菓子などの甘いものの摂り過ぎは痛風の原因になるのです。

■『ためしてガッテン』
【痛風予備軍が心筋梗塞】

高尿酸血症が原因で心筋梗塞をおこすこともある
尿酸の結晶が見たければ鳩のフンを見ればよい
尿酸はビタミンCの代わって抗酸化作用を担う
尿酸値が高い人は心臓病の死亡リスクが2倍高い
尿酸値を下げるならプリン体オフより果糖控えめ

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