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集中力を高める「けん玉」は脳も活性化する

集中力を高めるなら「けん玉」がおすすめです。いわゆる「ゾーン」に入ることができるようになるのです。さらには、難易度の高い技に挑戦するときには血流がアップして脳が活性化。このけん玉の集中モードと活性モードの繰り返しが、勉強やスポーツで脳に好影響を及ぼすのです。10月29日放送『ためしてガッテン』の「脳フル回転する昔遊び」で紹介されていました。



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集中力を高める「けん玉」は脳も活性化する


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集中力を高めると脳活動が下がる

オリンピック柔道の金メダリスト・古賀稔彦さんが指導をする柔道教室で、5年前から取り入れているのがけん玉。稽古の前に欠かさずけん玉を行います。腰を落とした姿勢でやったり、足払いをしながらやったり…。さらには、空いたほうの手でグー・チョキ・パーを行っていました。

ダーツは集中力が決め手です。そこで、世界クラスのダーツ選手の集中力がどんなものなのか、血流の変化から脳活動を分析する装置で徹底解析。とくに、脳の司令塔ともいわれる脳の前側の活動に注目します。この部分は前頭前野と呼ばれる場所で、思考や行動をコントロールする場所です。

ダーツで的を狙っているときの脳活動を見てみると、血流が減って脳活動が下がっていました。集中しているときの脳は、意外にも活動が抑えられていたのです。


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高度な集中力を高めるけん玉

今度は、これと同様にけん玉名人の脳を調べてみます。すると、やはりけん玉中は前頭前野の血流が低下。脳の活動が抑えられていました。

これは余計な気持ちを使わなくてもよいという意味での集中ができているということ。スポーツの世界でいう、究極の集中状態であるいわゆる「ゾーン」に入るのに近い状態になります。けん玉には高度な集中力を高めるパワーがあったのです。

この集中モードを脳に覚えさせると、けん玉をしているとき以外でも集中力を発揮。スポーツや勉強をしているときにも、この集中モードに入りやすくなるのです。


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けん玉の難易度の高い技が脳を活性化

それでは、まったく初心者がけん玉をやるとどうなるのでしょう? けん玉と悪戦苦闘しているときの状態を見てみると、脳の血流は上昇して活性化していました。慣れないことをすると前頭前野が刺激されて、脳が活性化するのです。この活性モードは認知症の予防や、記憶力アップに効果があります。

じつは、先ほどのけん玉名人が難易度の高い技を行うとき、脳の血流は低下しません。10回やって3回ほどしか成功しない技のときは、けん玉名人といえども初心者と同様、脳が活性モードに入っていました。

これこそが勉強やスポーツで、けん玉が脳に好影響を及ぼす理由です。慣れていない技をやるときは活性モードになり、慣れた技をやるときは集中モードに変わります。

それぞれのモードを脳が覚えることで集中力を高めたり、記憶力をアップさせたりすることが自由自在に。必要な場面ごとに自然に、集中モードと活性モードを切り替えられるようになるのです。

■10月29日放送『ためしてガッテン』
「脳フル回転する昔遊び」

けん玉の技がすぐできるようになる方法とは
脳を活性化するなら利き手の反対でお手玉する

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