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プロアクティブ療法でアドピー再発率が激減した

アトピー性皮膚炎の治療で、ステロイド薬で皮膚がきれいになったあとも一定期間、薬を使い続ける手法が注目されています。それが、症状が出ていないときも先手を打って薬を使う「プロアクティブ療法」です。プロアクティブ療法の効果によって、アトピー性皮膚炎の再発率が激減したという報告もあります。



プロアクティブ療法でアドピー再発率が激減した

プロアクティブ療法は薬を使い続ける

アトピー性皮膚炎は、かゆみのある湿疹がよくなったり悪くなったりを繰り返す慢性の病気。これまでは湿疹が出たときに薬を使うのが一般的でした。しかし、いま注目されているのは症状が出ていないときも薬を使うプロアクティブ療法です。

中程度以上のアトピー性皮膚炎ではまずステロイド薬を十分に使い、皮膚をつるつるにします。そのあと、保湿剤を塗りながら、ステロイド薬や免疫抑制剤のタクロリムス軟膏を使用。少しずつ間隔をあけていくのが一般的です。

しかし、重いアトピー性皮膚炎の場合、皮膚がつるつるになったように見えても内部では炎症が残っている状態。薬を一定期間、使い続けるプロアクティブ療法で、症状が出ない状態を長く保つことが期待できるのです。

プロアクティブ療法は副作用が出ない

プロアクティブ療法の効果を裏付ける報告もあります。イギリスなどで295人の患者を対象に、ステロイド薬で症状が治まったあとに保湿剤と薬を週2日塗り続けるグループと、保湿剤のみを続けるグループを4か月ほど観察した実験です。

この結果、保湿剤だけの人は7割が症状がアトピーをぶり返して再発しましたが、薬を塗った人の再発は2割と激減したのです。研究中に皮膚が薄くなるなどの副作用も出ませんでした。

プロアクティブ療法の特徴は、これまでの治療と比べて再発までの期間が長いこと、再発しても早く治ること、薬の総使用量が少なくてすむこと。プロアクティブ療法がうまくいけば、半年~1年ほどで薬を使わない状態になる人もいます。ただし、個人差が大きいので自己判断で薬をやめず、医師と相談して治療を続けてください。

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