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多発性筋炎の治療はステロイド剤の副作用が難点

膠原病(こうげんびょう)と呼ばれる病気の一種に、多発性筋炎があります。多発性筋炎は筋肉に炎症がおきて、筋力の衰えや痛みなどの症状がおこるもの。多発性筋炎の治療には炎症を抑えるステロイド剤が使われますが、筋力低下などの副作用があるのが難点です。



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多発性筋炎の治療はステロイド剤の副作用が難点


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多発性筋炎は自己免疫疾患

多発性筋炎とは、肩や太ももなどの筋肉に炎症がおこる病気。筋力が弱って日常生活に支障をきたすことがほとんどです。多発性筋炎は膠原病と呼ばれる病気の一種。関節リウマチなどの仲間になります。

多発性筋炎は筋肉に強い炎症がおこるもの。筋炎とともに、まぶたや指の関節部分の皮膚が赤くなる特有の皮膚症状を併発すれば皮膚筋炎となります。おもな症状は筋力の衰えのほか、筋肉や関節の痛み、発熱などです。

多発性筋炎の原因はわかっていませんが、ウイルスなどと戦う免疫が自分の体を攻撃する自己免疫疾患と考えられています。遺伝的な要因に加えて、感染症や日光、たばこなどの環境要因が加わって発症するというのが通説です。


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多発性筋炎はステロイド剤

中年の女性に多発性筋炎患者が多いという特徴があります。患者数は全国で2万人と、それほど多くはありません。電車で立っているのがつらい、疲れやすいといった症状から、多発性筋炎に気づく場合があります。

多発性筋炎は慢性化するため、症状を抑えるステロイド剤の投与を続けなければなりません。ステロイド剤によって8割方は炎症が治まりますが、筋力低下や血圧上昇といった副作用が問題視されています。

退院後は症状のぶり返しや感染症に注意しながら、無理せず過ごすことが大切。ステロイド剤と免疫抑制剤でほとんどは、多発性筋炎の症状を抑え込めるようになりました。

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