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かかりつけ薬剤師を指名すると1回700円負担増

2016年4月は2年に1回の診療報酬の改定タイミング。今回の改定で、患者が薬剤師を自分の「かかりつけ」に指名できる仕組みが創設されます。とはいえ、かかりつけ医師を指名すると窓口での負担額が増額。かかりつけ薬剤師の仕組みをしっかり理解しておくことが大切です。



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かかりつけ薬剤師を指名すると1回700円負担増


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かかりつけ薬剤師は同意書にサイン

かかりつけ薬剤師は患者から担当に指名された薬剤師。患者は自分専属であることを示す同意書にサインします。

かかりつけ薬剤師は薬の管理を一手に引き受け、重複による無駄な投薬や危険な飲み合わせを防ぐシステム。指名されて対応すると、薬局の報酬は1回あたり700円増えます。

その半面、患者の窓口での自己負担は3割の場合で1回あたり210円増額。単純に700円の3割を負担することになります。いわば、かかりつけ薬剤師の指名料としての増額です。


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かかりつけ薬剤師の配置が急務

大病院の目の前にある薬局では、基本報酬がいまより2~5割低い200円に下がるところが出てきます。これは調剤大手で処方箋の95%超を最寄りの大病院から受け取るなどしている薬局が対象です。

このため、これらの薬局では収入減を補うために、かかりつけ薬剤師の配置などが急務となります。患者から負担増を覚悟で指名してもらうには、満足度を一段と高める必要がありそうです。

また、紹介状なしに大病院に行くと、窓口で5,000円以上の追加負担を取られることも今回の改定ポイント。再診なら2,500円以上です。これは重症患者が満足な治療を受けられなくなる恐れがあるための措置になります。

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