糖尿病治療薬イメグリミンが脂肪肝にも効果? 肝臓の炎症指標が有意に改善
2型糖尿病の治療薬として開発されたイメグリミンが、代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)の患者においても肝臓の炎症を示す指標を改善させる可能性が示されました。24週間の投与試験で、肝機能の代表的な指標であるALT値が統計的に有意に低下し、安全性も確認されています。ただし今回は小規模な単群試験であり、より大規模な検証が必要とされています。
何が分かったか
日本で承認されている経口糖尿病治療薬「イメグリミン塩酸塩」を、2型糖尿病を合併した代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)の患者に24週間投与したところ、肝臓の炎症・障害を反映する血液検査値「ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)」および「AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)」が統計的に有意に低下しました。また血糖コントロールの指標であるHbA1c(ヘモグロビンA1c)も有意に改善しました。重篤な副作用は認められず、全員が治療を継続できました。
研究の概要
本研究(IMELDスタディ)は、単施設・単群の第2相介入試験として実施されました。対象は、MASLDと2型糖尿病の両方を抱える患者25名です。参加者全員にイメグリミン1000mgを1日2回(1日合計2000mg)、24週間にわたって服用してもらいました。比較対照グループ(プラセボ群)は設けられておらず、投与前後の変化を比較する設計となっています。主要評価項目はALT値のベースラインからの変化量で、副次評価項目としてAST・γGTP・HbA1c・インスリン分泌能・インスリン抵抗性・肝臓の脂肪量・線維化マーカー・体組成などが測定されました。
主な結果
25名の解析結果において、ALT値の中央値はベースライン時の56.00 U/Lから24週後には34.00 U/Lへと有意に低下しました(統計的有意差あり)。同様にAST値とHbA1c値も有意に改善しました。線維化の進行度を推定する指標「FIB-4インデックス」は12週時点で有意な低下が見られました。一方、γGTP・インスリン分泌能・インスリン抵抗性・肝臓の脂肪量・その他の線維化関連マーカー・体組成については、今回の試験では有意な変化は観察されませんでした。副作用についてはすべてグレード1(軽度)にとどまり、副作用を理由に治療を中断した患者は1名もいませんでした。
生活への示唆
MASLDは肥満や糖尿病と深く関連する肝疾患で、適切に管理されないと肝硬変や肝がんへと進行するリスクがあるとされています。現時点でMASLDに対して承認された薬剤は限られており、特に糖尿病を合併している患者への治療選択肢の拡充は重要な課題となっています。今回の研究は、イメグリミンがこうした患者に対して肝機能指標の改善という面で潜在的な有用性を持つ可能性を示す予備的なエビデンスとして位置づけられます。ただし本試験は対照群を持たない小規模な試験であるため、研究者らもより大規模なランダム化比較試験による確認が必要と述べています。現時点では、治療方針に関しては必ず担当医師にご相談ください。
出典
Medicine(2026 Oct 16)
Efficacy and safety of imeglimin hydrochloride for metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease with type 2 diabetes: Single-center, single-arm phase 2 (IMELD study).(PubMedで見る)
本記事は紹介した研究結果を分かりやすくまとめたものであり、特定の症状や病気に対する診断・治療を推奨するものではありません。健康上の不安がある場合は医師にご相談ください。本記事はAIによる翻訳・要約を活用して作成し、公開前に運営者が内容を確認しています。詳細は「制作プロセス開示」「免責事項」ページをご覧ください。
