ナイス!シニア
40代からの医療情報…現役看護師が監修

スクリーンバーライトで目の疲れが和らぐ?VDT関連ドライアイへの照明補助療法を検証

パソコンやスマートフォンの長時間使用による「VDT関連ドライアイ」に対し、人工涙液に加えてフルスペクトルLEDスクリーンバーライトを使用することで、目の不快症状がより改善する可能性が、ランダム化比較試験によって示されました。ただし、涙液の状態を示す客観的な指標には両群間で有意な差は見られませんでした。



スポンサーリンク

何が分かったか

この研究では、ディスプレイ作業(VDT作業)に関連するドライアイと新たに診断された人々を対象に、フルスペクトルLEDスクリーンバーライトを人工涙液と組み合わせて使用した場合の効果を検証しました。その結果、照明を追加した群では人工涙液のみを使用した群と比べて、目の不快感や見えづらさなどの自覚症状がより大きく改善することが示されました。一方で、涙液の安定性や涙の量、充血の程度といった客観的な検査値には、両群間で統計的に意味のある差は確認されませんでした。

研究の概要:対象と方法

この研究は、中国で実施された前向きランダム化単施設試験です。VDT関連ドライアイと新たに診断され、角膜への染色所見が軽度の参加者66名が対象となりました。参加者はくじ引きにより、フルスペクトルLEDスクリーンバーライトと人工涙液を併用する「介入群(34名)」と、人工涙液のみを使用する「対照群(32名)」の2グループに割り振られました。観察期間は1か月間で、最終的な解析には65名が含まれました。

主な評価指標は、目の不快症状を数値化するアンケート「OSDI(眼表面疾患指数)」のスコアの変化と、非侵襲的な方法で測定した涙液の安定性を示す「NIBUT(非侵襲的涙液層破綻時間)」の変化でした。副次評価指標として、涙液メニスカス高、結膜充血の程度、涙液の油層の厚さ、まばたきの完全性なども調べられました。


スポンサーリンク

結果

1か月後のOSDIスコアは、介入群・対照群ともに有意に改善しました(いずれも確率0.1%未満)。しかし、グループ間の改善幅を比較すると、照明を加えた介入群のほうが症状の改善がより大きく、調整済みの群間差はマイナス7.33ポイントと統計的に有意な差がありました(確率4.2%未満)。

一方、NIBUTは両群とも1か月後に延長(涙液が安定する方向に改善)しましたが、両群間の差は統計的に有意ではありませんでした(調整済み群間差0.26秒、確率72.6%)。涙液メニスカス高、結膜充血、涙液の油層の厚さ、部分まばたきの割合についても、両群間に有意な差は認められませんでした。また、研究に関連した有害事象は報告されませんでした。

生活への示唆

この研究は、スクリーンバーライトという比較的手軽に導入できる環境面での工夫が、VDT関連ドライアイの自覚症状の改善に一定の上乗せ効果をもたらす可能性を示しています。長時間のパソコン作業による目の不快感に悩む方にとって、照明環境を整えることが症状緩和の一助になるかもしれません。

ただし、今回の研究では観察期間が1か月と短く、参加者数も比較的少数でした。また、自覚症状(アンケート)には差が出た一方で、涙液の量や質を示す客観的な指標には差が見られなかったため、照明がどのようなメカニズムで症状に影響するかは今後さらなる研究が必要です。著者らも、この結果を確認するためにより大規模・長期的な研究が求められると述べています。目の不快感が続く場合は、自己判断のみに頼らず、眼科専門医に相談することが重要です。

出典

International ophthalmology(2026 Oct 18)
Full-spectrum LED screen-bar lighting as an adjunct to artificial tears in visual display terminal-related dry eye: a randomized study.(PubMedで見る)

本記事は紹介した研究結果を分かりやすくまとめたものであり、特定の症状や病気に対する診断・治療を推奨するものではありません。健康上の不安がある場合は医師にご相談ください。本記事はAIによる翻訳・要約を活用して作成し、公開前に運営者が内容を確認しています。詳細は「制作プロセス開示」「免責事項」ページをご覧ください。

あわせて読みたい記事