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スギ花粉の患者が都心に多い理由はアスファルト

東京23区にスギ林はほとんど見当たりません。しかし、都内で花粉症に苦しむ人は年々増加し、現在はおよそ400万人。「3.5人に1人」が花粉症患者となる計算です。東京に降り注ぐスギ花粉は、いったいどこからやってくるのでしょうか? 『駆け込みドクター!』で紹介されていました。



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スギ花粉の患者が都心に多い理由はアスファルト


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スギ花粉飛散量の1位は茨城県

日本のスギ花粉を観測する日本気象協会によると、北関東の山間部や西関東の多摩や秩父のあたり、または神奈川県から飛んできます。東京のスギ花粉はおもに、北関東から集まってくるのです。100km以上も風に乗ってやってきます。

都道府県別のスギ花粉飛散量を調べてみると、5位が「静岡県」、4位が「三重県」、3位が「栃木県」、2位が「群馬県」、1位が「茨城県」。なんとベスト3が北関東となります。このスギ花粉が東京に降り注ぐわけです。

それでは、なぜ北関東にスギ花粉が多いのでしょう? その理由は戦後すぐにさかのぼります。比較的、成長が早く経済的といわれたスギは、住宅や工業製品に多く使われました。そのため、多くのスギが北関東に植林されたのです。


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スギ花粉が吸収されず舞い続ける

日本で初めてスギ花粉症が確認されたのは日光だとか。いまから約50年前、北関東の日光で初めてスギの花粉症の方が現れた…という報告があります。スギ並木で有名な日光では、風が吹くと黄色い花粉がブワーッと来るとか。洗濯物や布団は外に出せないほか、土産物店のレジはビニールで保護されているほどです。

そんな日光では、花粉の量を減らすために約1万2千本のスギを伐採。通常のスギの1%以下しか花粉が出ない「小花粉スギ」に植え替えるという対策に取り組み出しました。群馬県・茨城県・神奈川県などでも同様の対策が進行中。今後に期待が寄せられています。

とはいえ、実際の花粉症患者は北関東よりも、都心部のほうが多いのが現状。というのも、スギ花粉というのは一度飛んでも、通常は土に入ると吸収されてしまいます。しかし、都心部や幹線道路の近くはアスファルト。スギ花粉が吸収されずに、ズーッと舞い続けてしまうのです。このため、都心部のほうが花粉症になりやすく、しかも重症化しやすいと考えられています。

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