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アディポネクチンと同じ効果を持つアディポロン

血液の中を流れるさまざまなホルモン。そのうちの1つで、長生きホルモンと呼ばれているのがアディポネクチンです。アディポネクチンはどれほどのパワーを持っているのでしょう? 世界中の研究者が調査を行ってきたテーマです。『ためしてガッテン』で紹介されていました。



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アディポネクチンと同じ効果を持つアディポロン


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アディポネクチンは糖尿病に効き目

肥満と糖尿病の専門家である東京大学大学院教授の門脇孝さんもその1人。アディポネクチンが糖尿病に効き目があることを見つけました。インスリンの働きを高めて、糖尿病を改善する力があることがわかったのです。

そこで門脇さんは、アディポネクチンのさらなる力を解明するためにプロジェクトを立ち上げました、そのプロジェクトの目的は、アディポネクチンと同じ効果を持つ物質を人工的に作り出すことです。

そもそもホルモンは細胞と結合して初めて効果を発揮します。いわばカギとかカギ穴のようなもの。ホルモンがカギで、細胞がカギ穴となります。ここで長生きホルモンと似た構造の物質を作り出せれば、合カギのように働いて長生きホルモンと同じ効果がおきるはずと考えたわけです。


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アディポネクチンの代わりとなる物質

かくして、アディポネクチンの代わりとなる物質を探し出す研究が始まりました。しかし、その方法は気が遠くなるようなもの。膨大な種類の物質を1つ1つカギ穴にはめ、変化がおこるか試していったのです。最終的には、その候補となった物質の数は600万種類を超えたといいます。

永遠に続くかと思われた宝探し。それが10年後、ついにその物質が見つかりました。それがアディポネクチンと同じ効果を持つ物質「アディポロン」です。さっそく、マウスによる実験が行われました。

高カロリーの食事を与えられたマウスは、本来の寿命の3割程度しか生きられません。ここで、このマウスにアディポロンを与えたところ、高カロリー食はそのままにもかかわらず、それまでの倍以上も長生きするようになったのです。

アディポロンは現在、副作用がおきないようにするという、薬としての精度を上げる研究中の状態。もっとも早いものは、糖尿病の薬として実用化されるのではないかといわれています。

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