ナイス!シニア
40代からの医療情報…現役看護師が監修

痙攣性発声障害の手術は発声しながら調整する

声帯が何らかの理由で強く閉じすぎてしまうのが痙攣性発声障害。声を出そうとしても詰まったり震えたりする病気。何気ない喉の違和感が痙攣性発声障害となってしまった症例を見るとともに、その治療法を紹介しましょう。『みんなの家庭の医学』で紹介されていました。



スポンサーリンク
痙攣性発声障害の手術は発声しながら調整する

痙攣性発声障害の始まりは喉の違和感

今回、紹介する症例は46歳の看護士。痙攣性発声障害の始まりは些細な喉の違和感からでした。入院病棟の看護士をしていた女性は人としゃべるのが大好きで、太陽のように明るい女性と患者さんに親しまれていました。

それがいまから3年前、季節の変わりめに風邪をひいて喉の違和感を感じます。声もほどなくしてかすれてしまいました。早めの処置が効いたのか、2日後にはすっかり元気になり、かすれた声も治っていました。

しかし、あるとき大きな声を出そうとしてもなぜか声が張り上げられません。普通の声はすんなり出ます。度重なる喉の違和感に多少の不安は感じたものの、声の異変は風邪が原因と考え、時間がたてば治ると思っていました。

ところが、しばらくして風邪がぶり返します。すると、今度はまったく声が出ません。しかも風邪が治っても喉の違和感は続きます。患者さんの血圧を測定しようとすると、なぜか数字がいいづらいのです。

痙攣性発声障害の症状をネットで検索

原因は風邪ではないと考えた女性は、声の病気を専門に扱う音声外来を受診することにしました。その結果、声帯には異常は見つからず、発声の仕方が悪いという診断。トレーニングで声が出るようになるというのです。

医師の指示どおり、ひたすらトレーニングに励んだ女性でしたが、改善の兆しが見えません、それどころか、声を出そうとすればするほど声が出なくなるばかりです。

女性はなんとしても原因を突き止めようとインターネットで検索。そこに痙攣性発声障害という非常に症状が似た病名を見つけたのでした。


スポンサーリンク

痙攣性発声障害の手術の最大の特徴

痙攣性発声障害と診断された女性が受けるのは喉頭枠組み手術。まずは軟骨や声帯を確認しながら、切開する位置をマーキングします。続いて局所麻酔。筋肉に到達すると声が変わってしまうため、表面の皮膚に浅く注射します。

メスを入れてから10分で軟骨が出現。骨の硬さを確認しながら切開できるポイントをしっかりマーキングします。そして、ようやく軟骨を切り広げることに成功しました。

ここからが痙攣性発声障害の手術の最大の特徴である声の調律です。スプレッターという器具を使って、切り開いた軟骨の幅をミリ単位で調節していきます。局所麻酔で意識のある女性に、声を出すように指示。切開幅を調整すると、高い声がスムーズに出るようになってきました。

軟骨のあいだにチタン製の器具を固定して、声帯が開いた状態をキープ。開始から50分、手術は無事に終了しました。このあと女性は、術後の安静のために1週間は声を出せません。この女性は現在、さらにスムーズに話せるよう、日々練習に励んでいます。

■「痙攣性発声障害」おすすめ記事
痙攣性発声障害が治る「一色メソッド」とは

■「手術」おすすめ記事
先天性耳瘻孔は何歳までに手術をするべきか
肛門括約筋の損傷による便失禁は手術で治る
細胞シート治療で心筋を再生する2回の手術とは?
大桃美代子の白内障は手術で完治!気になる費用は?
新型腰痛「脊髄終糸症候群」手術で完治する
「緑内障」インプラント手術が保険適用に!

この記事をシェアする


あわせて読みたい記事