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40代からの医療情報…現役看護師が監修

微小血管狭心症の治療法が謎に包まれていた理由

「心臓病」はシニア世代におこる病気のイメージが強いですが、じつは40代に発症のピークを迎えるのが「微小血管狭心症」です。はたして、この微小血管狭心症の治療はどのようにすればよいのでしょう? 『ためしてガッテン』の「恐怖の隠れ心臓病」で紹介されていました。



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微小血管狭心症の治療法


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微小血管狭心症は細い血管が収縮

この狭心症の正式名称は「微小血管狭心症」です。この狭心症があることがアメリカで証明されたのは1980年後半。しかし、その概念がなかなか日本に入ってきませんでした。2010年にようやくガイドラインに記載。じつに更年期の女性の10人に1人が、この微小血管狭心症だといいます。

心臓の心筋は全身の酸素消費量の10%を使うほど。しかも、その血流は太い冠動脈に流れるのはそのうちの3分の1。残りの3分の2の血流は細い血管に流れているのです。

通常の狭心症が冠動脈が詰まることで発症するのに対して、微小血管狭心症は細い血管が収縮して発症。このため、微小血管狭心症の症状は通常の狭心症と違っています。微小血管狭心症の治療法が謎に包まれていた理由です。


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微小血管狭心症の治療はどうする?

一般的な狭心症は、圧倒的に運動時に症状が現れることが多いもの。しかし、微小血管狭心症はデスクワークやテレビを見ているとき、寝ているときなど、安静時に多いことが特徴です。

微小血管狭心症は痛みを感じる場所も心臓とは限りません。幅広い範囲に痛みが放散するのも特徴。あごや奥歯、背中、みぞおちなど広範囲にわたります。これも、微小血管狭心症の治療法が謎に包まれていた理由です。

それでは、微小血管狭心症の治療はどうするのでしょうか? 「カルシウム拮抗剤」は、よく血圧を下げるために使われる薬。カルシウム拮抗剤を使うと、脈を下げて血管を開く効果があるため、微小血管狭心症によく効きます。このほか、ホルモン補充療法で治療する場合もあるのです。

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