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長寿の理由は「下半身の筋肉」の強さにあった

日本にいる100歳以上の人は約5万5千人。そんな長寿者がどこよりも多いのが兵庫県です。なかでも元気な長寿者が多く暮らしているのが「但馬地域」。なぜ、この但馬地域には長寿者が多いのでしょう? その理由は下半身の筋肉の強さにあります。8月12日放送『みんなの家庭の医学』の「老けない身体の新事実」で紹介されていました。



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長寿の秘訣は「下半身の筋肉」の強さにあった

長寿者が多い但馬地域の特徴とは?

まずは但馬地域に住む101歳の女性の1日の摂取カロリーを調べてみると「1,855kcal」でした。これは70歳以上の女性の平均摂取量1,619kcalを軽く上回ります。

しかも、朝食にも夕食にも肉と魚の両方を食べていました。この豊富な動物性たんぱく質のおかげで、足腰を支える筋肉が保たれていると専門家は分析します。

全国と但馬地域とで百寿者の好きな食べ物を比較してみると、その違いが一目瞭然です。全国が「果物・魚・甘いもの」が1~3位なのに対して、但馬地域は「魚介類・肉・野菜」という結果でした。

山と海に囲まれた但馬地域では、肉・魚・野菜がすべて新鮮なものが豊富で手に入りやすい環境。この地域性こそ、但馬地域に元気で長生きの人が多い理由なのです。

長寿者は下半身の筋肉がしっかり

歩隔とは、歩くときの左右の足の間隔のことです。通常、加齢によって足腰の筋肉が衰えると、重心を低くしてバランスをとるため歩隔が広がっていきます。しかし、この女性は歩隔が狭いまま歩いていました。これは下半身の筋肉がしっかりしている証拠なのです。

この筋肉を作っているのが農作業。芋掘りはスクワットと同じです。そのときに腓腹筋と大腿四頭筋を相当使っています。大腿四頭筋は太もも、腓腹筋はふくらはぎにある筋肉のこと。下半身の中でも、とくに体重を支えたり歩くのに重要な筋肉です。

これはこの女性に限った話ではありません。但馬地域では、農業や漁業など一次産業の全産業に占めるの割合が全国平均と比べて2.6倍。実際、但馬の100歳以上の人の73%が農業などの一次産業に従事していました。


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下半身の筋肉が動脈硬化を予防する

下肢の筋肉がしっかりしている状態というのは、血管がよい状態であることを示します。心臓がつらくない状態で全身の血流が保たれているからです。

心臓から送られた血液は筋肉の毛細血管が開くことで、全身の奥まで血液が送られる仕組みになっています。このため下半身の筋肉が衰えると毛細血管も減ってしまい、血液を引き込む力が弱くなってしまうのです。

すると心臓は拍動を増やして、過剰な力で全身に血液を送らなければなりません。すると、いわゆる高血圧の状態となって、全身の血管で動脈硬化になる危険性が高まってしまいます。下半身の筋肉をしっかり保つことは、動脈硬化の予防にもつながるのです。

大阪大学の研究チームが但馬地域の100歳以上の高齢者44名の検査を行いました。動脈硬化の指標となる頚動脈の血管壁の厚さを測る検査です。すると、1.1mm以上は動脈硬化と診断されるところを、但馬地域の人の平均値は「0.9mm」だったのです。

普通は加齢とともに動脈硬化が進んでいくものですが、但馬地域の人は非常に動脈硬化の進行が遅れているといえます。この数値は、ほかの地域の80歳の人とほぼ同じ血管の動脈硬化度でした。

■8月12日放送『みんなの家庭の医学』
【老けない身体の新事実】

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