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尿路結石の治療は場所と大きさで違ってくるもの

尿路結石とは文字どおり、尿路にできる結石。突然の激痛で気づくことが多い病気です。男性は働き盛りの世代に、女性は50代以降に発症することがほとんど。近年は食事の欧米化もあって、患者数は40年前の3倍と増加傾向にあります。尿路結石を発症する原因と治療法を見ていきましょう。



尿路結石の治療は場所と大きさで違ってくるもの

尿路結石の患者数は3倍に増加した

尿の通り道である腎杯・腎盂・尿管・膀胱・尿道をまとめて尿路といいます。この尿路にできた結石が「尿路結石」です。石ができる場所によって血尿や激しい痛みなどの症状が現れる一方、石が大きくても無症状の人もいます。

尿路結石の患者数は1960年代と比べて3倍に増加。男性は30~50代、女性は50代以降に発症することが多いといいます。日本人が生涯のうちに結石を発症する確率は約10%、つまり10人に1人は結石にかかると報告されているほどです。

症状がある場合の約70%は自然排石し、30%は手術を必要とします。結石は8mm以下、とくに5mm以下は自然排石の可能性があるとか。全体では尿路結石の約60%は自然排石するといわれています。

尿路結石の治療は大きさで異なる

石の成分は、シュウ酸カルシウムやリン酸カルシウム、尿酸など。動物性タンパク質や脂肪、塩分、糖分を取り過ぎると結石ができやすいとされ、尿酸値を上げるプリン体の多い食生活も問題です。

尿路結石の治療は、場所と大きさで異なります。結石の大きさが10mm未満の場合は、体の外から結石に衝撃波を照射するESWL(体外衝撃波結石破砕術)が一般的。石を細かく砕いて自然に石を排出させる方法で、麻酔がいらず外来治療が可能です。

尿路結石が10mmを超える場合、ESWLに加えて膀胱側から内視鏡を尿管に挿入し、レーザーで結石を破砕する「経尿道的結石破砕術」という方法が推奨されます。これは麻酔が必要なため入院での治療が必要です。


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尿路結石の原因はシュウ酸取り過ぎ

尿路結石の予防に有効とされるのは水分摂取。食事以外に1日2リットル以上の水分を取るようにします。尿路結石の原因となる肉ばかりの偏った食事はやめ、塩分は控えめに。夕食は、就寝時間の4時間前に食べ終えるように工夫します。

シュウ酸の多い食事や飲料の取り過ぎも尿路結石の原因。シュウ酸の多いホウレンソウやタケノコなどの野菜は、毎食食べるのでなければ気にする必要はありません。また、ゆでることでシュウ酸が減ります。

お茶や紅茶、コーヒーもシュウ酸が多い食品。カルシウムと一緒に摂取すると、腸内でシュウ酸とカルシウムが結合し便として排出されるので、低脂肪乳と合わせて飲むのがおすすめです。

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