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多汗症の治療に保険適用でボツリヌス毒素を注射

局所多汗症とは、手のひらや足の裏、わきの下、顔など体の一部から出る汗が過剰に増える病気です。最近、わきの下の多汗症の治療で行うボツリヌス毒素の注射に公的医療保険が使えるようになるなど、症状に合わせて治療法の選択肢が広がりつつあります。塗り薬では効かない場合の多汗症の治療法を紹介します。



多汗症の治療に保険適用でボツリヌス毒素を注射

多汗症の治療にボツリヌス毒素注射

手足の多汗症の治療では、イオントフォレーシス療法が有効です。週1~2回ほど通院して治療します。公的医療保険が使え、費用は1回1,300円ほど。8回程度で効果が現れ、その後も1~2週間に1回の通院が必要になります。治療中、少しピリピリしますが、重い副作用は報告されていません。

多汗症の症状が改善されなければ、ボツリヌス毒素を注射する「ボトックス注射」の治療法があります。ボツリヌス毒素には、発汗を促すアセチルコリンの分泌を抑える効果があるのです。

わきの下は片側10~15か所、手のひらは片手25~30か所に注射。効果は4~9ヶ月ほど続きます。副作用で一時的な筋肉のまひが出る人もいますが、わきの下では9割以上の人で汗の量が半分以下に減ると報告されています。

多汗症の治療に交感神経を切る手術

2012年11月から、わきの下の治療には医療保険が使えるようになり、3万円ほどで利用可能です。汗の量が増える夏の前に1回注射すれば、多汗症による苦痛は減らせるでしょう。

重症の多汗症で、こうした治療でも症状が改善しなければ、胸の部分の交感神経を切る手術が検討されます。わきの下から内視鏡を入れ、胸にある交感神経を電気メスで切るという手術です。手の多汗症への効果は高いですが、この手術を受けると、背中などほかの部分から大量の汗が出る代償性発汗がおこる心配があります。

最近では、患者ごとに発汗との関係が深い神経を調べて、その神経だけを切る手術も一部の病院で行われています。ただし、診療指針では「ほかの治療が効かず、強い希望がある患者に行う」としています。

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